プレゼンテーション「2020-2021冬春 新サービス・新商品発表会」

株式会社NTTドコモ / 技術

2020-2021冬春 新サービス・新商品発表会

記者発表会の詳細を見る

S-MAX

NTTドコモの5G対応スタンダードスマホ「AQUOS sense5G SH-53A」を写真と動画で紹介!大容量電池や限定色含む7色展開【レポート】

既報通り、NTTドコモは5日、オンラインにて「2020-2021冬春 新サービス・新商品発表会 docomo collection 2020-21」を開催し、5Gに対応したスタンダードスマートフォン(スマホ)として「AQUOS sense5G SH-53A」(シャープ製)を発表した。発売時期は来春の予定となっている。

同社では今回から5Gに対応しながらもコストパフォーマンスの高い“スタンダードモデル”をラインアップしており、そのひとつにこのAQUOS sense5G SH-53Aも入っている。現時点では価格は未定だが、ハイスペックモデルではないため、およそ3万円~4万円台になる見込み。またスマホおかえしプログラムは対象外になる予定だ。

本記事では発表会同日にメディア向けに開催されたタッチ&トライ会場にてAQUOS sense5G SH-53Aの実機を試すことができたので、写真や動画を交えながらレポートする。

AQUOS sense5G SH-53Aは今年9月11日にシャープがオンラインで開催した「スマートフォンAQUOS新製品発表会」にて「AQUOS sense5G」として発表されていた製品のNTTドコモ版で、シャープの人気シリーズ「AQUOS sense」における第4世代目であり、かつ同シリーズとして初めて5Gに対応したモデルだ。

前機種の「AQUOS sense3」は出荷台数が300万台を超えた非常に好評だったということだが、その後継機種にあたる「AQUOS sense4 SH-41A」も同時に発表されており、AQUOS sense5GはAQUOS sense4の後に企画され、サイズや外観をそのままにするためにかなり開発は難しかったという。

そのおかげもあってサイズは同じで、外観もアンテナラインなどの微妙な違い以外は同様となっていることからケースも流量でき、性能もほぼ同等のになる模様だ。ただし、AQUOS sense4 SH-41Aが11月中に発売される一方で、AQUOS sense5G SH-53Aは来春発売と少し先の予定となっている。

なお、タッチ&トライ会場でも開発中もしくはデモ用に一部のみ動作する実機が数台用意されていた程度で、今後、AQUOS sense5G SH-53Aについては細かな仕様は変更される可能性もあるとのことだ。

AQUOS sense5G SH-53Aの本体背面。左からライトカッパー、ニュアンスブラック、オリーブシルバー、ライラック、スカイブルー、イエローゴールド、コーラルレッド

ディスプレイは約5.8インチFull HD+(1080×2280ドット)IGZO(TFT)液晶を搭載し、7色展開ではあるが、ディスプレイ周りのベゼルはブラックで統一されている。現時点では本体のサイズや重量は未定とされているが、幅は71mmになる予定だという。

また上述通り、AQUOS sense4 SH-41Aとサイズは同じになるとされているため、AQUOS sense4 SH-41Aのサイズである約148x71x8.9mmと同等あるいは近いものになると思われる。参考までにAQUOS sense4 SH-41Aの質量は約177gとなっている。

本体のカラーバリエーションは7色展開で、メインカラーは「ライトカッパー」。「スカイブルー」「イエローゴールド」「コーラルレッド」の3色はドコモオンラインショップでのみ発売される予定の限定カラーとなる。

AQUOS sense4 SH-41Aも同様に通常カラーに加えて「レッド」および「ブルー」、「イエロー」という限定カラーが用意されているが、AQUOS sense4 SH-41Aの限定カラーは鮮やかな色合いが印象的だが、AQUOS sense5G SH-53Aは通常カラーを含め全体的にペールトーンなカラーが多いのも特徴だ。

また通常カラーについてもAQUOS sense4 SH-41AとAQUOS sense5G SH-53Aとも似たような色合いで見分けが付きにくいが、メインカラーのライトカッパー以外はトーンやカラー名も異なっているので、よく見れば見分けることも可能となっている。

本体正面に向かって左側面にはmicroSDカードおよびnanoSIMカード(4FF)のスロット、右側面には電源キーなどのボタン類、上部側面には3.5mmイヤホンジャック、下部側面にはUSB Type-C端子を搭載している。カードスロットはSIMピンを必要としない仕様だ。

背面に搭載されているリアカメラは、右上が画角121°の超広角カメラ、左上が光学2倍相当となる望遠カメラ、左下がメインの広角カメラとなっており、詳細な仕様は以下の通り。

・超広角カメラ(光学0.75倍相当)
 有効画素数 約1200万画素裏面照射型CMOS
 F値 2.4[画角121°、焦点距離18mm相当(35mmフィルム換算値)]
 電子式手ブレ補正

・望遠カメラ(光学2.2倍相当)
 有効画素数 約800万画素裏面照射型CMOS
 F値 2.4[画角45°、焦点距離53mm相当(35mmフィルム換算値)]
光学2倍
 電子式手ブレ補正

・標準カメラ
 有効画素数 約1200万画素裏面照射型CMOS
 F値 2.0[画角83°、焦点距離24mm相当(35mmフィルム換算値)]
 電子式手ブレ補正

一方、前面のディスプレイ上部のノッチ(切り欠き)には有効画素数 約800万画素裏面照射型CMOS、F値 2.0[画角78°、焦点距離26mm相当(35mmフィルム換算値)]のフロントカメラを搭載する。

ディスプレイ下部のホームキーは指紋センサーとしても動作する。また長押しで電子決済アプリを起動する「Payトリガー」にも対応している。指紋センサーでロックを解除してから決済アプリを立ち上げて素早く決済することが可能だ。「Payトリガー」は初期設定では「d払い」になる予定とのこと。

またAQUOS sense4 SH-41Aと同様にAQUOS sense5G SH-53Aも4570mAhのバッテリーを搭載する予定だ。単純に大容量のバッテリーを搭載しているだけでなく、消費電力をコントロールするシステムや省エネディスプレイのIGZOとの組み合わせにより、電池持ちの良さも継承する。

OSはAndroid 11、チップセット(SoC)はQualcomm Snapdragon 690 5G mobile platform(2.0GHz×4+1.7GHz×4のオクタコアCPU)、内蔵メモリー(RAM)は4GB、内蔵ストレージ(ROM)は64GBを搭載する。

モバイルネットワークは5G NR方式で下り最大2.1Gbpsおよび上り最大218Mbps、4G LTE方式で下り最大1Gbpsおよび上り最大90Mbpsに対応し、無線LAN(Wi-Fi)はIEEE802.11a/b/g/n(Wi-Fi 4)/ac(Wi-Fi 5)、Wi-Fiでのテザリングは最大10台まで可能だ。またBluetoothはVersion 5.1に対応する。

生体認証機能として指紋認証に加え、フロントカメラによる顔認証にも対応し、おサイフケータイ(FeliCa)、IPX5・IPX8の防水性能、IP6Xの防塵性能を備える。なお、ワンセグやフルセグ、赤外線通信機能やワイヤレス充電には非対応となっている。その他、大きなアイコンで見やすい「かんたんモード」にも対応している。

5Gのサービスインに合わせてラインアップされた春夏モデルの6機種は、いずれも10万円を超える高価格帯のハイスペックモデルだったが、AQUOS sense5G SH-53Aは5Gに対応したスタンダードモデルという位置づけのため、従来の4Gスマホのような機能や初心者向けのかんたんモードに対応し、販売価格も安価にすることで、より多くの人が手に取りやすい5G普及機といえる機種となっている。

最後に会場の説明員に主な特徴などを聞いてみたので、その動画を紹介する。

追記(2020/12/25 17:14:19)
記事初出で4Gの送信時の最大速度を75Mbpsとしていましたが、NTTドコモより訂正が入ったので修正しています。