プレゼンテーション「2020-2021冬春 新サービス・新商品発表会」

株式会社NTTドコモ / 技術

2020-2021冬春 新サービス・新商品発表会

記者発表会の詳細を見る

マイナビニュース

ドコモは「瞬速5G」アピール! 冬春スマホやeスポーツ本格参入などが飛び出た発表会まとめ

NTTドコモは5日、2020-2021冬春 新サービス・新商品発表会を開催しました。5G対応スマートフォンとして「Xperia 5 II」「Galaxy Note20 Ultra 5G」など6機種がラインナップに追加されます。ドコモでは新たな周波数帯を使った5G通信を「瞬速5G」として、高速・大容量の通信が実現するサービスを広くアピールしていく考えです。

ドコモの5Gは「瞬速5G」
冒頭、登壇した吉澤社長は「5Gは、新しい日常をより良くするためのエンジンです。ドコモでは5Gを軸にして、リモート型社会に対応した『新たな価値の創出』と『社会問題の解決』に取り組んでいます」と説明します。そして5G技術を使った「ネットワーク」「ソリューションサービス」「デバイス」について、取り組みの詳細を紹介していきました。

すべてのサービスの主軸となるのがネットワークです。ドコモでは5Gのために用意された新周波数帯(3.7GHz帯、4.5GHz帯、28GHz帯)にこだわってエリア構築を進めています。なお3月25日にスタートしたドコモ5Gは、開始から7カ月で50万契約に到達しています。

5Gを使ったスマートスタジアム化の取り組みとして、Jリーグ13会場とプロ野球全12球場のエリア化に着手しています。応援スタンドでは、マルチアングル視聴などが体験できるようになる見込みです。

3.7GHz帯、4.5GHz帯は「Sub 6」と呼ばれる周波数帯で、エリアを広くカバーできるのが特徴。一方で28GHz帯は「ミリ波」と呼ばれており、高速通信が可能です。ドコモではミリ波で下り最大4.1Gbpsを実現するとしています。そこで気になるエリア展開ですが、12月末までに全都道府県にスポット展開すると説明。ミリ波対応端末は、現時点で「Wi-Fi STATION SH-52A」「arrows 5G F-51A」となっています。

そして12月には5G周波数帯のCA(キャリアアグリゲーション)もスタートします。3.7GHz帯と4.5GHz帯を束ねるSub6-CAで、国内最速の下り最大4.2Gbpsを実現します。

ドコモでは社会課題の解決に向けて2020年9月15日に5Gのソリューション創出コンテスト「docomo 5G DX AWARDS 2020」を開催しています。これにより「遠隔支援、無人化、3密回避などのソリューションが集まり、リモート型社会の実現のための知見が得られました」と吉澤社長。現在、4社の企業とサービスの実現に向けて取り組んでいます。

さらにパートナーとの連携を強化するため、ドコモの法人営業部門には「5Gマスター」制度を創設。ドコモ、NTTグループ、パートナー企業のアセットを活用した5Gソリューションの提案、コンサルティングを法人に対して行っていく考えです。

また、新宿の魅力をさらに高める取り組みとして、小田急電鉄と「XRシティ SHINJUKU」をスタートすると発表しました。dポイント、d払い加盟店などのパートナーとも連携することで、スマホを街中でかざすとARコンテンツが出現する、XRファッションショーが楽しめる、ARを活用したクーポン券が取得できる、といった使い方を想定しています。吉澤社長は「XR体験により、お客様の新たなきっかけを生み出し、加盟店様の支援などにもつなげていければ」と説明します。2020年11月18日からスタートします。

ドコモは、eスポーツ市場への本格参入も発表しました。プロリーグを立ち上げる方針です。その背景について、吉澤社長は「eスポーツは成長産業。世界では(PCや家庭用ゲーム機をおさえて)モバイルのゲーム利用がすでに半数を超えています。モバイル通信で他者と一緒にゲームを楽しむ体験は、5G時代にさらに活性化すると見ています」と説明します。

国内eスポーツの普及と拡大に向けて、VR / ARによる高臨場な視聴体験、高速大容量で快適なプレイ環境を提供していく方針。まずは、世界的に人気のバトルロイヤルゲーム「PUBG MOBILE」の国内eスポーツリーグ「PUBG MOBILE JAPAN LEAGUE SEASON 1」の運営を2021年2月から開始します。

続いてはスポーツの話題。卓球のTリーグと連携して、11月17日の開幕戦において新たな観戦体験を提供します。「様々な視点から臨場感ある映像を届けていきます。全映像を5Gでアップロードする取り組みは、国内のプロスポーツでは初めてとなります」と吉澤社長。CGを駆使して球速や回転数をビジュアル化する、360度解説を提供する、といったことも予定しています。

音楽ライブに関しては、現在、「新体感ライブCONNECT」を提供中。様々なアングルの高精細かつ臨場感のある映像は、アーティストからも評価されているとアピールします。B’z初の無観客配信ライブも10月31日から5週連続で開催中。

新商品ラインアップとして、5G対応スマートフォン6機種が発表されました。このうち、スタンダードモデル(普及タイプ)は4機種と多め。ドコモでは、まずスタンダードモデルで5Gユーザーを増やしていく方針です。吉澤社長も「普及タイプはお求めやすい価格。多くのお客様にお届けできると期待しています」と説明していました。

「Galaxy A51 5G SC-54A」(サムスン製)は、約6.5インチの5G端末。「大きなディスプレイでは大迫力で動画を楽しめます。4眼カメラを搭載しており、マイクロカメラでは接写撮影もお試しいただけます」と吉澤社長。発売時期は11月6日、想定価格は70,000円前後(以下、すべて税込)。

「arrows NX9 F-52A」(富士通コネクテッドテクノロジーズ製)はRAM 8GBを搭載、ゲームも楽しめるモデル。泡状のハンドソープで本体を洗うこともできるため「with コロナ時代のお客様のニーズも満たせます」と吉澤社長。発売時期は2020年12月以降、想定価格は80,000円前後。

「LG VELVET L-52A」(LGエレクトロニクス製)は、約6.8インチ×2画面で5Gの高速通信を利用できるのが特徴。吉澤社長は「テレワークや遠隔授業も強力にサポートします」とアピールしています。発売時期は2020年12月以降、想定価格は単体モデルで70,000円前後。

「AQUOS sense5G SH-53A」(シャープ製)は5G×充実スペックでゲームや動画も快適に利用できるモデル。発売時期は2021年春、想定価格は未定。

ハイスペックモデルは2機種が加わります。「Galaxy Note20 Ultra 5G SC-53A」(サムスン製)は、Sペンの反応速度がさらに向上。ジョルテと共同開発の『てがき手帳』も進化しています。カメラは約1億800万画素、50倍ズームにも対応。発売時期は2020年11月6日、想定価格は150,000円前後。

「Xperia 5 II SO-52A」はハンドフィットサイズながら撮影、音楽、視聴、ゲームなどにXperiaならではのこだわりが込められたモデル。ツァイスレンズを搭載しており、リアルタイム瞳AFでは大切な一瞬も取り逃がさない、と説明。発売時期は2020年11月12日、想定価格は100,000円前後。

このほか、4G対応スマートフォン「AQUOS sense4 SH-41A」(シャープ製)、タブレット端末「dtab Compact d-42A」(レノボ・ジャパン製)も発表となりました。

現行機種とあわせると、ドコモ5Gに対応した端末は全12機種となります。なおAndroid 11(最新バージョン)についてもアナウンスがありました。発売済みのモデルを含め、全35機種がAndroid 11に対応予定としています。

スマートフォンを振るだけでアプリが起動する「スグアプ」についても紹介がありました。例えば、レジ前でd払いのアプリを立ち上げたい、といった場面で利用できます。好きなアプリは2つまで登録できる仕様です。Android 11対応スマホが対象となります。

レンタルサービス「kikito」
スマホと一緒に利用するデバイスをレンタルできるサービス「kikito(キキト)」も発表されました。2021年3月よりサービスインする予定です。レンタルは「短期」「長期」の2プランを用意。一定期間のみ使いたい、あるいは購入前に試したい、といったニーズに応えます。対象となるレンタル機器として、各種カメラ製品、オーディオ機器、XRヘッドマウントディスプレイなどを想定しています。

ドコモユーザー以外でも、dアカウントを作成すれば専用のWEBサイトから利用が可能。レンタル利用後、レンタル品を買い取ることも可能となっています。

スーパー販促プログラム
dポイント、d払い加盟店の販促活動を支援する「スーパー販促プログラム」も発表となりました。2021年1月下旬から提供予定です。これにより加盟店は、アプリを介してクーポン、キャンペーン情報、新商品情報などを配信できるようになります。登壇したウォレットビジネス部の川本裕子氏は、dポイントやd払いの利用者にもメリットがあるとして「お客様にとっては、1人ひとりに最適なクーポンやキャンペーン情報が、店舗ごとのタイムラインで確認できるようになります」と説明しました。

このほか、スマホ決済サービスd払いの機能強化もアナウンスされました。dポイントやd払いを使用した店舗からメッセージやクーポンが届く「メッセージメニュー」や、電気、ガス、水道などの公共料金の支払いが可能となる機能、さらには「ミニアプリ(予約・注文サービス)」に「テーブルオーダー」できる機能が追加される予定です。2020年11月下旬以降、順次提供がスタートします。