ドコモ「アハモ」2700円に値下げ　au、ソフトバンクプランに対抗

　ＮＴＴドコモは１日、オンライン手続き専用の月２０ギガバイトの料金プラン「アハモ」について、月額２９８０円から２７００円（いずれも税別）に値下げすると発表した。ＫＤＤＩ（ａｕ）とソフトバンクが新しいオンライン専用プランで基本料金を２４８０円にしたことに対抗する狙いがある。今回の値下げをきっかけに残り２社も値下げに踏み切る可能性も出てきた。

　ＫＤＤＩとソフトバンクは通話料を３０秒２０円とし、１回５分以内の国内通話を月５００円のオプションとして提供すると発表している。アハモには１回５分以内の無料通話が付いており、今回の値下げにより無料通話分を含めた同条件ではアハモが３社の中では最安値となる。

　ドコモは値下げの理由を「他社が通話を分離する中、アハモが割高との心配をいただいた」と他社プランに対抗したと説明。国内通話無料を別料金にしなかったことについては「（アハモで想定する顧客層の）２０代の９割が音声通話を利用している。ワンプランの分かりやすさを維持しつつ、お得感を出した」としている。

　昨年１２月にアハモが発表されて以降、大手は２０ギガバイトのオンライン専用プランを相次いで発表している。各社が独自性を打ち出すたびに他社が追随し、サービスの開始前からプラン内容が次々と変更され、競争が激化している。

　オンライン専用の料金プランはドコモが３月２６日にサービスを開始する。ＫＤＤＩは同２３日、ソフトバンクも同１７日に開始予定。