プレゼンテーション「新型オープンモデル プレス発表会」

メルセデス・ベンツ日本株式会社 / 技術

新型オープンモデル プレス発表会

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メルセデス・ベンツ、オープンモデル新型「SLC」を発表 ~「SLK」の後継モデル~

メルセデス・ベンツ日本は、「SLC」を発表し、6月2日より発売する。価格(消費税込)は、SLC 180が530万円、SLC 180 Sportsが590万円、SLC 200 Sportsが685万円、メルセデスAMG SLC 43が970万円となる。

「SLC」は、1996年に世界初の電動開閉式ハードトップ「バリオルーフ」を備えた全天候型オープンカー「SLK」として登場。第3世代モデルのSLKは、2011年から2014年まで継続して日本国内のオープンカー販売台数ナンバー1となり、全世界累計販売台数は約67万台を達成した。

1996年のデビューから20周年となる今回の新型モデル導入により、メルセデスのロードスターを表す「SL」と車格を表す「C」を組み合わせ、「SLC」とした。

SLCのエクステリアは、ロングノーズショートデッキのエレガントなサイドプロポーションと、センターにスリーポインテッドスターを配したダイヤモンドグリルによるダイナミックなフロントデザインが特徴。

リアは刷新されたバンパーデザインとテールライトにより、ワイド&ローのプロポーションを強調し、サイドに施されたエアダクトデザインによりスポーティな印象を与える。

なお、全モデルにリバース操作に連動し車両後方の映像をCOMANDディスプレイに表示することでドライバーの運転操作をサポートするリアビューカメラを標準装備した。(SLC 180 Sports/SLC 200 Sports/メルセデスAMG SLC 43に標準装備)

インテリアは、ブラッシュドアルミニウムインテリアトリム(SLC 180/SLC 180 Sports)、カーボンデザインアルミニウムインテリアトリム(SLC 200 Sports)、ブラックアッシュウッドインテリアトリム(メルセデスAMG SLC 43)など上質な素材を用いたスタイリッシュでスポーティなデザインが特長。

また、ライト点灯時には、センターコンソールやドアトリムに浮かび上がるアンビエントライトはソーラーレッド、ポーラーブルー、ポーラーホワイトの3色から選べるようになり、夜間走行における室内の雰囲気を高める。

全てのライトにLEDを使用したLEDハイパフォーマンスヘッドライトをベースに、走行状況や天候に応じて最適なモードを自動で選択するインテリジェントライトシステムを採用し、様々なシーンに応じて照射範囲を大幅に拡大する視界を確保することで、ドライバーの安全運転をサポートする。

さらに、夜間にリモコンキーでドアを解錠すると、ヘッドライトの色が変化して乗る人を迎えるカミングホームファンクションも備えている。

SLC伝統のバリオルーフは、ルーフフレームにマグネシウム合金を採用し、大幅な軽量化と低重心化を実現した。

開閉操作を停車時に開始した場合、開閉動作は約40km/hまで継続されるので、交差点などでの停車を利用してルーフを開閉することができる。バリオルーフの開閉は約20秒で行い、センターコンソールのスイッチで操作。バリオルーフを閉める際にはトランク内で自動的に展開するオートトランクカバーに、バリオルーフが格納され、荷物がソフトトップにより汚れることを防ぐ機構も備えている。

スイッチを押すだけでルーフトップの透過率を瞬時に変更し、クリアモードとダークモードを自在に切り替えることができるマジックスカイコントロールパノラミックバリオルーフは、クリアモードでも紫外線や赤外線を効果的に遮断。ルーフを閉めた状態でも快適なオープンエア気分を味わうことができる。(メルセデスAMG SLC 43に標準装備。SLC 200 Sportsにオプション設定)

また、ロールバー背面に装着されるピボット式ドラフトストップ「エアガイド」は、オープン走行時に後方から巻き込む乱流を効果的に遮断し、オープンエアドライブの快適性を確保。さらに、リアクオーターガラスの開閉機能が追加となり、オープンドライブ時に閉めることで室内への風の巻き込みを低減する。

SLC 180とSLC 180 Sports、SLC 200 Sportsには第三世代の直噴システムであるBlueDIRECTテクノロジーを採用し、常に最適な燃焼状況を作り出すピエゾインジェクターとスプレーガイド式燃焼システムなどによりゆとりある動力性能と高い環境性能を両立した。

SLC 180とSLC 180 Sports には1.6リッター直列4気筒BlueDIRECTターボエンジンを搭載し、最高出力115kW(156PS)と最大トルク250N・mを発生し軽快なドライブフィールを実現し、燃費は14.9km/Lを達成した。

SLC 200 Sportsには、2.0リッター直列4気筒BlueDIRECTターボエンジンを搭載し、最高出力135kW(184PS)と最大トルク300N・mを発生し、優れたレスポンスによる気持ち良い走りを楽しむことができる。なお、燃費は14.2km/Lを達成した。

全モデルに9速オートマティックトランスミッション「9G-TRONIC」を採用。ダイナミックなレスポンスによる爽快なドライビングフィールと滑らかで俊敏な変速を行うとともに、1つのギアが受け持つ速度域が狭くなるため変速ショックとエンジン回転数の上昇が抑えられ、静粛性と燃費の両方を高いレベルで実現した。

LCはスイッチを操作するだけで5つのモードからドライバーが望むキャラクターに瞬時にセッティング可能な「ダイナミックセレクト」も標準装備。“ECO“、“Comfort“、“Sport“、“Sport+“の4つから選んだモードに応じて、アクセルレスポンス、トランスミッションのシフトポイント、エンジンサウンド、ステアリング特性、サスペンション特性などの様々なパラメーターを変化させる。

さらに、“Individual“モードでは、それらをドライバーの好みで自由に設定してオリジナルのモードがカスタマイズできる。

SLCのエンジンサウンドは特に「Sport」および「S+(Sport Plus)」モードの際にエモーショナルで刺激的なエグゾーストサウンドを奏でる。

SLC 200 Sportsは、車速やアクセル開度などの車両状態に応じてエグゾーストパイプ内のフラップを制御し、力強いエグゾーストノートを発生する「スポーツサウンドエグゾーストシステム」を備えている。

メルセデスAMG SLC 43は、排気管内の2枚の連続可変エグゾーストフラップによって、エンジン音を電子制御するAMGスポーツエグゾーストシステムを採用した。

【メルセデスAMG専用開発 3.0リッターV型6気筒ツインターボエンジン】

心臓部には、メルセデスAMGが専用に開発した高出力のV6エンジンが搭載される。最大圧力200barのピエゾインジェクターとスプレーガイド式燃焼システムによって、常に最適な燃焼状況を作り出す。

さらに、クランクケースとシリンダーヘッドをアルミニウム製とし、軽量化も実現。シリンダーウォールには摩擦低減と高強度を実現するNANOSLIDE加工を施した。これらメルセデスAMGの最新テクノロジーによって、最高出力270kW/367PS、最大トルク520Nmを発揮し、0-100km/h加速4.7秒というパフォーマンスを実現した。(欧州仕様参考値)

【AMGパラメーターステアリング】

15.5というクイックレシオに設定されたラック&ピニオン式のステアリングを採用。リニアかつクイックなハンドリング特性を実現した。

電動パワーステアリングの採用により、駐車時や市街地など低速走行時には操舵力を低減、高速走行時では安定性を向上させるよう、パワーアシスト量が変化する。さらに車速だけではなく、AMGダイナミックセレクトのドライブモードによってもパワーアシスト量が変化する。スポーティなドライビング時にはアシスト量が減少し、正確なステアリングフィールと路面からのダイレクトなフィードバックを得ることができる。

【高性能ブレーキシステム】

フロントに360mmのドリルドベンチレーテッドディスク、リアに330mmのベンチレーテッドディスクを採用し、ハイパフォーマンスに対応する強大な制動力と耐フェード性、ペダル操作に対する優れた応答性を発揮する。

【AMGダイナミックセレクト】

快適なクルージングからダイナミックなスポーツ走行まで、センターコンソールのスイッチを操作するだけでドライバーが望むキャラクターにセッティング可能なシステム。トランスミッションのシフトプログラムに加え、エンジン特性、ステアリング特性、ECOスタートストップ機能が連動して変化する。

【エグゾーストフラップ付AMGスポーツエグゾーストシステム】

排気管内の2枚の連続可変エグゾーストフラップによって、エンジン音を電子制御するAMGスポーツエグゾーストシステムを採用した。選択したトランスミッションモードに応じて、2種類のサウンドを楽しむことができる。

「Eco」および「Comfort」モードでは、住宅街や街中はもちろん、長距離走行などでも最適な落ち着いたサウンドを、「Sport」および「S+(Sport Plus)」モードでは、シフトダウンによる自動ブリッピング時などに放たれるモータースポーツを想起させるエモーショナルなサウンドを発生し、ドライバーのスポーツマインドを刺激する。

なお、メルセデスAMG SLC 43の納車開始は2016年6月中旬頃を予定している。