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アウディがコンパクトSUV「Q2」を発表
アウディ ジャパンは2017年4月26日、コンパクトSUVのニューモデル「Q2」を発表した、2017年6月中旬に販売を開始する。
「Qファミリー」と呼ばれるアウディのSUVは、「Q7」を頂点に「Q5」と「Q3」の3モデルがラインナップされている。これに今回加わったのが、Q3よりもさらに小さいQ2だ。全長×全幅×全高=4200×1795×1530mmのボディーは、Q3よりも200mm短く、35m狭く、65mm低い。全高が1550mmを切ったことで高さ制限のある立体駐車場などにも対応するのがうれしい。一方、2595mmのホイールベースはQ3よりも10mm短いに過ぎず、前後のオーバーハングを切り詰めたデザインであることがわかる。
Q2のエクステリアは、これまでのアウディとはやや趣が異なる。アウディのアイデンティティーであるシングルフレームグリルは八角形になり、やや高い位置に配置することでSUVらしさを強調したという。ボディーも角張った形状とし、コンパクトであっても強い存在感を放っている。ボディーカラーとは別色の“ブレード”がCピラーに配されるのも、エクステリアのアクセントとなっている(一部仕様を除く)。
インテリアは、水平基調のダッシュボードに航空機のエンジンをイメージさせるエアベントを配したデザインを採用。標準はアナログメーターが装着されるが、オプションでフルデジタルメーターの「アウディ バーチャルコックピット」が用意される。ラゲッジスペースは通常時でも405リッターを確保し、分割可倒式リアシートを倒すことで最大1050リッターまで拡大することが可能だ。
パワートレインは116psを発生する1リッター直列3気筒ターボの「1.0 TFSI」と、150psの1.4リッター直列3気筒ターボの「1.4 TFSI」を設定。1.4 TFSIは負荷が低いときに第2、第3シリンダーを休止して燃費を向上させるシリンダーオンデマンド(COD)機能を搭載している。トランスミッションはデュアルクラッチタイプの7段Sトロニックで、駆動方式は全車FFである。
サスペンションは、フロントがマクファーソンストラット、リアがトーションビームを採用。電動パワーステアリングは、中立付近でスロー、ある程度舵角が大きくなるとクイックな特性となるプログレッシブステアリングを全車に採用した。
コンパクトSUVでありながら、アシスタンスシステムが充実しているのも見どころのひとつ。ベースグレードを除いて、衝突を回避、または被害を軽減する自動ブレーキシステムや、レーダータイプのアダプティブクルーズコントロールを標準装着するとともに、アクティブレーンアシスト、渋滞での追従機能であるトラフィックジャムアシスト、ハイビームアシストといった機能を「セーフティパッケージ」として設定している。
インフォテインメントシステムも上級モデルなみに充実しており、オプションのMMIナビゲーションシステムを選ぶと、Apple CarPlayとAndroid Autoを搭載する「アウディ スマートフォンインターフェイス」や、テレマティクスサービスの「アウディコネクト」が利用可能になる。
ラインナップと価格は次のとおり。
Q2 1.0 TFSI……299万円
Q2 1.0 TFSIスポーツ……364万円
Q2 1.4 TFSIシリンダーオンデマンド スポーツ……405万円
なお、Q2のデビューを記念し、「Q2 1.4 TFSIシリンダーオンデマンド スポーツ」をベースに、内外装をスポーティーに仕立て上げる「Sラインパッケージ」やナビゲーションシステム、セーフティパッケージ、アウディ バーチャルコックピットなどを標準装着した「Q2ファーストエディション」を280台限定で販売。こちらは490万円になる。