プレゼンテーション「ASICS | EVORIDE ORPHE 予約販売開始 発表会」

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ASICS | EVORIDE ORPHE 予約販売開始 発表会

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より良い走り方を音声でリアルタイムにアドバイス——スマートシューズ「EVORIDE ORPHE」がMakuakeに登場

アシックスとno new folk studio(nnf)は、スマートシューズ「EVORIDE ORPHE(エボライド オルフェ)」を共同開発、2020年7月21日にMakuakeでの先行予約販売を開始する。今回公開に先駆けて開催されたオンラインプレス発表会での情報を中心に紹介する。

EVORIDE ORPHEは、独自のセンシング技術を用い、ランナーが履いて走るだけでランニング中の足の動きをデータ化し、ランナー個人の走り方の特徴を可視化するスマートシューズだ。

スポーツシューズの開発では、様々な走行データが研究されてきたが、一般のランナーの走行データを同じように解析したり、分析するような手段は、パーソナルコーチによる必要があったという。EVORIDE ORPHEによって、一人ひとりの体格や筋力、経験などによって違う走り方に対して、パーソナライズしたアドバイスが可能になる。

アシックスとno new folk studio(nnf)は2017年4月以降、歩行中や走行中の足の動きを計測できるスマートシューズの共同研究を進めてきた。2020年1月にラスベガスで開催されたCES 2020では、nnfのORPHE TRACKをアシックスのランニングシューズ「EVORIDE」に組み込んだプロトタイプを発表し、大きな注目を集めていた。今回発表されたEVORIDE ORPHEは、その製品版となる。

EVORIDE ORPHEは、アシックススポーツ工学研究所が長年蓄積した膨大なランニングに関するデータと、nnfが得意とするフットウェアにおけるセンシング技術を組み合わせ、ランニング中の「音声によるリアルタイムフィードバック」、ランニング後の「走りの評価」、「足運びの指導、トレーニング方法の提案」を行うことで、ランナーを「よりよい走り方」へと近づけてくれるものだ。

EVORIDE ORPHEに搭載されるセンサーは、nnfが開発した専用センサー「ORPHE CORE 2.0」で、⾛りの動きや振動、衝撃を検知する「加速度センサー」、⾜の向きや回転を検知する「ジャイロセンサー」を内蔵する。

計測できるデータは、ランニング距離やラップタイムに加え、ランナー個人の走り方をペース/ストライド/ピッチ/着地パターン/接地時間/接地⾓度/着地衝撃などといった時系列データと⾜左右の平均値などとなっている。

EVORIDE ORPHEは、nnfの持つ独自の計測、解析技術によって得られるセンシングデータと、アシックスが長年蓄積したランナーの走りの評価に重要な「路面反力データ」とを組み合わせる分析アルゴリズムにより、ランナーのランニングタイプや⾜運びの改善ポイントなどを算出、推奨トレーニングメニューをアプリ上に表⽰したり、⾛りながら一歩ごとという頻度でリアルタイムな⾳声アドバイスを提示できる。

ORPHE CORE 2.0の主な仕様は、サイズが約29×45×14mm、重量約20g(片足あたり)、通信はBluetooth LEを採用し、1時間の充電で約7時間の連続稼働が可能だ。専⽤アプリの対応OSは、iOS 12 以降(iPhone 7 以降)、Android8.0以降となっている。

シューズのサイズは、メンズが25.5~29cm、ウィメンズが23~26.5cm(共に0.5cm刻み)、カラーは、ブラック×ピュアゴールド、ホワイト×ピュアゴールドが用意されている。

Makuakeでのプロジェクトは、目標金額は300万円で、2020年10月18日まで実施する。EVORIDE ORPHE(センサキット付き)1セットが3万1500円(税、送料別)などとなっている。