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インシュアテックのjustInCase、パートナー企業8社からP2P保険「わりかん保険」を発売
東京を拠点とするインシュアテック・スタートアップの justInCase は28日都内で記者会見を行い、同社が開発してきた P2P 保険「わりかん保険」の発売を始めると発表した。justInCase は保険の販売にあたり、既に顧客チャネルを持つ企業との提携により B2B2C で消費者にリーチすることで、justInCase 自体は保険商品を中心とした新規事業開発に経営資源を集中する戦略を取ることを明らかにしていた。
今回、わりかん保険の販売で提携するのは、アドバンスクリエイト(東証:8798)、SBI 日本少額短期保険、クラウドワークス(東証:3900)、新生銀行(東証:8303)、チューリッヒ少額短期保険、ディー・エヌ・エー(東証:2432)、日本生命保険、LINE Financial の8社。justInCase の販売代理店となるケースや、justInCase へのオンライン送客などが中心。世界的に好況なバンカシュアランス(保険会社以外の金融会社による保険商品販売)を意識した顔ぶれとなっている。
今回の販売提携先のうち、新生銀行、SBI 日本少額短期保険、LINE Financial とは、それぞれのグループの投資関連会社にあたる新生企業投資、SBI インベストメント、LINE Ventures から justInCase は先月実施したシリーズ A ラウンドで資本参加を受けている。LINE Ventures は、2018年6月のプレシリーズ A ラウンドにも参加していた。
設立以来、justInCase では、シェアリングエコノミーの概念を保険に応用した「P2P 保険」という分野を開拓してきた。昨年、金融庁からサンドボックス認定を取得し P2P 保険を本格的に提供できるようになったのを受け、がん保険の分野で「わりかん保険」をスタートさせている。「P2P 保険特約」のような形で契約を付帯することで、既存のがん保険より低価格になり、保険料は後払いとなることが特徴だ。
なお、今回のわりかん保険に関する8社との提携による販売開始にあたり、justInCase は会社ロゴも刷新した。