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[TGS 2020]Huaweiのアプリストアは世界3位。特番「HUAWEI AppGallery」をレポート
東京ゲームショウ2020 オンラインの配信2日め(2020年9月25日),Huawei Technologies(以下,Huawei)の日本法人であるファーウェイ・ジャパンは特設番組「HUAWEI AppGalleryでゲームをもっと楽しもう!」を放送した。
番組では,Android端末専用の同社公式アプリストア「HUAWEI AppGallery」に関する概況が明かされた。
同社モバイルサービスの一角を担う「HUAWEI AppGallery」は,世界170以上の国や地域で利用され,約7億人のユーザー,アプリの累計ダウンロード数は2610億件を超える,世界的なアプリストアだ。
2020年現在,グローバルMAU(マンスリーアクティブユーザー。月間利用者数)も順調に推移し,スマートデバイス向けのアプリストアとしてはApp StoreやGoogle Playにつぐ,世界第3位にまで成長したという。
アプリの登録数やインストール数の増大も目まぐるしいが,特筆すべきは2019年比でゲーム売上合計が100%上昇,アプリ内課金の利用者が120%上昇したという点だろうか。利用者の増加に伴うストア成長に,ビジネスとしての成果がしっかりとついてきていることが見て取れる。
デベロッパー向けには,アプリ開発キット「HUAWEI Cast+Kit」を用いたゲーム開発の利点,日本IPの成功事例,HUAWEI AppGalleryで協業しているゲームパートナーのインタビューも紹介された。
日本でも配信中,ゲームロフトの「アスファルト9:Legends」,NHN PlayArtの「#コンパス~戦闘摂理解析システム~」,GAMEVIL COM2USの「サマナーズウォー:Sky Arena」など,それぞれの責任者がHuaweiとの協業に関するコメントを残している。
昨今,少しずつ流れを見せてきている「折りたたみ式タッチスクリーン」の活用については,Perfect World(完美世界)やGiant Networkなど,美麗な3Dグラフィックスの限界を追求しているメーカーほど興味関心が強いのか,各々が強く言及している場面もあった。
スマホアプリ「パスカルズ・ウェイジャー」の折りたたみ式タッチスクリーンの活用例
番組では,Unityのサードパーティ製アプリストア向けの配信プラットフォーム「UDP(Unity Distribution Portal)」や,Cocosのゲーム開発ツールのパッケージ「Cocos Creator」との連携についても語られていたが,本稿では補足までに留めておこう。
気になる開発者は,記事下部の映像URLから視聴してほしい。
このほか同社製品の紹介として,スマートフォン「HUAWEI P40 Pro 5G」,タブレットPC「HUAWEI MatePad Pro」,ノートPC「HUAWEI MateBook X Pro」,アニメーション表現に優れたOS「EMUI」,Android向けウィジェット「Petal検索」なども映された。
なお,昨日の新製品発表会ではスマートウォッチ「HUAWEI Watch Fit」に加え,「HUAWEI Watch GT 2 Pro」も披露されていた。
番組では最後に,HUAWEI AppGalleryの登録者に高性能タブレットPCなどを贈呈する,抽選キャンペーンの情報が公開された。
こちらは9月30日までに,対象端末を持っている人であれば簡単に参加条件を満たせそうなので,手元にある人は検討するといい。
今や世界第3位のアプリストアになった,HUAWEI AppGallery。今後の成長に関しては,記事冒頭のグラフに沿ったまま堅調に推移していく予想もできるし,はたまた違う潮流を見せる可能性もあり得る。
Google Playに変わる選択肢になるかどうかは今後の展開に注目したいところだが,そのうち日本のスマートフォンユーザーにとっても無視できない存在感を放つようになる,その可能性なら十分にある。