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マツダMX-30のEVモデルは「リース販売に限定しない」「ロータリーエンジンを使ったレンジエクステンダー仕様も」
販売方法は、「リースに限定しない」
10月8日、マツダは新しいコンパクトSUV、MX-30のマイルドハイブリッドを発売した。と同時に、EVモデルの発売は2021年1月と発表。
マツダEV。その試作車に緊急試乗。バッテリー容量35.5kWhに留まるマツダらしさ
じつはこのMX-30のEVモデル、2020年7月の時点で「今年度中にリース販売」と発表していたのだ。その理由についてのマツダ広報部の回答(当時)はこうだった。
「弊社として初の量産EVとなるため、販売店での対応など準備の時間を頂戴したいと考えております。販売方法について現時点では「リース販売」としか申し上げられず、一般のお客様への販売についても、正式にお伝えできるまでお待ちいただければと思います」
そして10月8日の正式発表を迎えたわけだが、「リース」という言葉がなくなり、「発売」となった。その点に関してオンライン発表会では、「お客様や販売店からバッテリーEVへの期待が高まっている。リースのみではなく、販売方法を広げていこうと考えている」とのことだった。
どんな販売方法になるかは2021年1月に正式に発表されるが、リースのみでなくなったのは非常に喜ばしいことだ。
そもそも、なぜEVモデルの日本販売に関してマツダは慎重なのか。その点に関してマツダの丸本 明社長は、「すでに欧州ではEVモデルの受注を開始しています。10月4日時点では5200台。ここ1カ月では3000台を受注したと聞いています。欧州CO2規制に対して、このMX-30の貢献度は小さくありません。まずは欧州市場に対して必要な数を投入していく」と語っている。
一方、充電設備の問題もあるだろう。EVモデルを販売するということは、全国の販売店にも充電設備を設置しなければならない。マツダ販売店舗を見渡してみると、充電設備が整っているとは言い難い。2021年1月の発売までに、急ピッチで進めていくのだと考えられる。もしくは、EVモデルの販売店舗をまずは限定して、重点的に充電設備を設置していくのかもしれない。
ロータリーエンジンを使ったレンジエクステンダー仕様は?
また、マルチソリューション、つまり世界各国のエネルギー事情を鑑みてさまざまなパワートレーンを搭載できるよう開発されているのがMX-30。ロータリーエンジンを使ったレンジエクステンダー仕様が気になるところだが、どうやら日本市場においても投入されるようだ。正式発表は2021年1月まで待たなければならないが、レンジエクステンダーとはいえ、ロータリーエンジン復活!の朗報が聞けるまであと3カ月。心待ちにしたい。その先には、発電用ではなく駆動用のロータリーエンジンが復活することを期待して…。