ロボスタ
【速報】750万人ユーザーのドコモ「my daiz」に新サービス「音声ナビゲーション機能」を来春追加
NTTドコモが冬春モデルの新製品と新サービスの発表会を行った。
新製品としてはスマートフォンが5機種、キッズケータイが1機種、らくらくホンが1機種、ドコモ テレビターミナルが1機種の、全8機種を18日より新発売する。ほかに新しいサービスとして、AIを活用しておすすめの保険・サービスを提案する「AIほけん」やインターネットトラブルの予防・相談・補償をワンストップでサポートする「ネットトラブルあんしんサポート」の発表があった。
発表会にはNTTドコモの新イメージキャラクター「星プロ」シリーズとしてCM等で活躍中の、星野源さん、新田真剣佑さん、長谷川博己さん、浜辺美波さんが駆けつけ、「my daiz」に関連する質問に回答した。
「my daiz」に気配りのある音声ナビゲーションを追加
その「my daiz」に新しいサービスが追加されることが発表されたことが、ロボスタ読者向けの大きなトピックだろう。新しいサービスとは、地図による道案内を気配りのある音声ナビゲーションで提供するというもの。移動中周囲に見える建物や看板、信号名など、こと細かく音声で道案内してくれる。ユーザーはスマホ画面の地図を見なくて済むので「歩きスマホの解消」にも貢献できるとしている。
豊富な建物情報を活用し、従来の「地図を見ながらの音声案内」とは一線を画す「地図を見なくても安心のきめ細かな音声案内」で、まるで人が寄り添っているかのように行きたい場所まで案内するというもの。
提供予定は2020年3月で、ちょっと先の話。
「my daiz」は会員数750万人超
「my daiz」は、ユーザー一人ひとりの行動や状況を学習し、それぞれのユーザーに合わせた情報やサービスを、適切なタイミングでスマートフォンに届ける「AIエージェントサービス」。ドコモは2018年5月から提供していて、現在の会員数は約750万人。AIエージェント「my daiz」の特性を活かし、更には位置情報サービスに関するドコモのさまざまなノウハウを活用して、ユーザーの日々の「おでかけ」をサポートしたい、としている。
「my daiz」会員の利用の頻度としては、「天気」情報の取得と「おでかけ」情報が多いことから、おでかけを更に便利にするため、今回の新機能をリリースする。
地図業界の国内最大手ゼンリングループとの連携
新しい音声案内では例えば、「南東方向に進んでください」ではなく「山王スーパーと山王書店が見える方向に進んでください」と案内し、「しばらく道なりです」ではなく「左側に見える山王コンビニを通過してください」と、目の前の景色にあるさまざまな建物情報を具体的に指定してきめ細かに案内する。また、建物情報に加えて進行方向についても、「いま進んでいる方向で合っています」「まだ、まっすぐ進みます」など、ルートが間違っていないことも教えてくれるから安心感が増すしくみだ。
しかし、きめ細かな音声案内、とひと口に言っても実現は簡単ではない。そこはゼンリングループが開発中のシステムを連携導入する。
ゼンリングループは全国約3,800万件の豊富な建物情報と高度なナビゲーションエンジンを有する、地図業界の国内最大手だ。しかし、地図情報からだけでは移動中に見える建物などの目印に沿った案内情報の提供は難しい。そこはゼンリンのスタッフが1000人体制の人海戦術で日本全国の「きめ細かな」情報を収集している。更にそのきめ細かな」情報を含めた道案内を「my daiz」のプラットフォームで音声に変換し、適切なタイミングで案内するという。
スムーズな目的地設定
また、スムーズな目的地設定も充実させる意向だ。「ここから溜池水族館まで案内して」などと「my daiz」に話しかけるだけで目的地の設定が完了し、ルートを検索する。目的地までの距離、交通手段は徒歩と車の2種類に対応し、所要時間が併せて提示される。移動手段により最適な音声案内を行う。
ドコモのモバイル社会研究所の調査によれば、「歩きスマホは危ない」と感じている人は97%もいるのに関わらず、「歩きスマホをした経験がある」人は51%、その理由は通話、LINE、乗換案内の続き、地図・ナビがランクインしている。ドコモはスマートフォン画面上の地図を見ることなく歩き始めから到着まで安心して移動できる新しいこのサービスが、社会問題になっている「歩きスマホ」解消の一助にもなる、としている。