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料金が魅力的なNTTドコモの「ahamo」、これまでと違う“注意したいポイント”は?
かねてより噂されていたNTTドコモの新料金プラン「ahamo(アハモ)」が2020年12月3日に発表された。
月額基本料金は2980円(税抜)で、毎月利用できるデータ量は20GB。さらに音声通話も5分までの国内通話が何度でも無料と、 かなり意欲的な価格と内容 になっている。
サービス開始は2021年3月と、まだ少し先となるが、SNSなどの反応を見る限り「早くahamoに変更したい」など、かなり好意的な反応が目立つ。
そんな「ahamo」だが、NTTドコモの新料金という扱いながら、もしプランを変更する場合、注意しなければならない点が複数、存在している。
もちろんまだスタートが先のサービスなので、これから変わってくる部分もあるが、現時点で「ahamo」への変更を検討している人は、以下の点に注意してほしい。
契約申込~契約後の変更手続きまで、すべてが「オンライン」と「チャット」
「ahamo」は、「NTTドコモの新料金プラン」という建付ながら、契約申込や契約後の変更手続きなどは すべて「オンライン」や「専用アプリ」 から進めるようになる。
また、問い合わせやサポートはテキストチャットでの提供となる。
そのためドコモショップ店頭やドコモインフォメーションセンターなどの電話でのサポートは受けられない。
「@docomo.ne.jp」のキャリアメールが利用できない
「ahamo」はNTTドコモの新料金プランという扱いになっているが「@docomo.ne.jp」のキャリアメールアドレスが提供されない。
“有料のオプションサービスで追加”といったこともないため、キャリアメールアドレスが必要という人は、注意が必要だ。
「ファミリー割引」や「みんなドコモ割」の対象外
ドコモには、以前から家族間通話が24時間話し放題となる「ファミリー割引」や、対象プランを利用する家族が多いほど、毎月の通信料が割引になる「みんなドコモ割」という割引サービスが提供されている。
「ahamo」に変更した場合は、この どちらの割引も適用されない 。家族間の通話が有料になる可能性があるほか、ギガホやギガライトなど既存プランを引き続き使う家族の通信料が高くなってしまう可能性がある。
将来的には「ahamo」を契約している回線もファミリー割引などに組み込めるよう検討しているとの回答もあるが、サービス開始当初はそうした割引などは用意されないため、複数回線を家族で契約している場合は、割り引かれている金額にも注意をしないと「ahamoにしたのに、総額に差はなかった」となるかもしれない。
「ドコモ光セット割」の対象外
NTTドコモがNTT東西からインターネット回線を借り受け提供しているFTTHでのインターネット接続サービス「ドコモ光」。
ドコモユーザーであれば固定インターネット回線としての月額の安さだけでなく、セットにしたドコモ回線にセット割引が適用できるため好評のサービスだ。
ahamoはこのドコモ光とのセット割引サービス「ドコモ光セット割」の対象外となっている。
ドコモ光セット割が適用されないため、ドコモ光の料金的なメリットがだいぶ薄まる点には注意したい。
「2台目プラス」や「データプラス」を契約している場合
NTTドコモのスマートフォン向けプランのうち「カケホーダイ・パケあえる」と「ドコモのギガプラン」には、2台目のスマートフォンやタブレット、データ通信端末を安価に利用できる「2台目プラス」や「データプラス」という安価な料金プランが用意されている。
ahamoはこうした2台目を安価に利用できるプランがない。
もしメインで使っている電話番号をahamoに変更する場合、2台目は単体契約向けの基本プランやデータパックの加入が必要になる。
こうしたケースに該当すると、2台ともahamoに変更した方が安価になるだろう。
過去の料金プランである「シェアパック」など2台以上でデータ量を共有するプランを利用している場合も、まとめて変更することも含め、複数台の見積りをした上で「ahamo」へ変更をしないと、損をする可能性があることは覚えておきたい。
国際ローミングのエリアが少ない
NTTドコモの国際ローミングサービス「WORLD WING」では200以上の国・地域で国際ローミングサービスの利用が可能だ。
しかしahamoでは現時点で82の国・地域のみで国際ローミングが提供されるため、使える国や地域が大きく減っている。
主要な国・地域であれば問題なく利用できるとは考えられるが、もし今後海外渡航の予定がある場合は繋がらない可能性を考え、予めローミング可能かどうか確認することが望ましい。
従来プランとは「別モノ」
「ahamo」はNTTドコモの新料金プランという位置付けながら、専用サイトを用意し受付やサポートもオンラインに限定するなど従来のNTTドコモの料金・サービスとは全く別モノとして区別されていると考えた方がいいだろう。エリアや速度といった回線こそNTTドコモだが、割引サービスやオプションサービスは今まで通りにはいかない。魅力的な安さと同時に「今、どんな割引が適用されているか」「どんなオプションサービスを便利に使っているか」までしっかりと見直した上で切り替えの検討が望ましい新料金プランだ。