プレゼンテーション「新型「N-BOX(エヌボックス)」発表会」

本田技研工業株式会社 / 技術

新型「N-BOX(エヌボックス)」発表会

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「ホンダN-BOX」がフルモデルチェンジ

本田技研工業は2017年8月31日、軽トールワゴン「N-BOX」をフルモデルチェンジし、発表した。同年9月1日より販売を開始する。

「N」シリーズは第2世代へ
ホンダが「日本にベストな新しいのりもの」をテーマに開発した新型軽自動車が「N」シリーズだ。その第1弾として2011年12月に登場したN-BOXは、軽自動車最大級の室内空間や特徴的なエクステリアデザインなどにより人気を集め、2012年から4年にわたり軽四輪車新車販売台数ナンバーワンを獲得。さらにN-BOXに続く「N-BOX+」「N-ONE」「N-WGN」「N-BOXスラッシュ」により、軽自動車市場におけるホンダの存在感を一気に強めたのはご存じのとおりだ。

その「N」シリーズを第2世代に進化させるにあたり、ホンダは“日本の暮らしをもっと豊かに変えていく”という気持ちを「N for Life」のキーワードに込めたという。そして第2世代「N」シリーズの第1弾として登場したのが、今回の新型N-BOXである。“日本のファミリーカーの新基準”を打ち立てるため、新型N-BOXではそのプラットフォームから新たに開発を行うとともに、デザインについてもゼロから手がけている。

似ているようで、初代とは異なるデザインに
新型N-BOXのエクステリアは、初代のイメージを残しながら、シンプルで洗練されたデザインを目指したという。例えばフロントマスクは、初代N-BOXの丸目のイメージを受け継ぎながらヘッドライトをフルLED化。フロントグリルの開口部を最小限に抑えたシンプルな構成とあいまって、親しみやすく上質な印象にまとめあげられた。サイドビューは、高いベルトラインが生み出す安定感はそのままに、サイドを貫くキャラクターラインによって伸びやかな印象を与えている。ルーフ部分はホンダの軽としては初となるレーザー溶接を用いることですっきりとした印象となった。また、リアビューは大きなテールゲートと旧型よりもやや上方に設けられたテールランプなどにより安定感を高めるとともに、N-BOXの特徴である広い室内を予感させている。

上級グレードとして位置づけられる「N-BOXカスタム」では、マルチリフレクタータイプのフルLEDヘッドライトや押し出し感の強い専用フロントグリルなどにより存在感を強めている。軽自動車として初めて採用した、内側から外側へと点灯するシーケンシャルウインカーも、このクルマを特徴づけるアイテムのひとつだ。

インテリアは、水平基調のデザインを採用するとともに、運転席用、助手席用、そしてナビゲーションのパネルを層状にレイアウトすることにより、実際のサイズ以上に広く感じられるよう工夫が凝らされている。メーターパネルは、ステアリングホイールの上側に見えるようにすることで運転中の視線移動を少なくできるという。

助手席に570mmのロングスライド機構を設定
N-BOXのウリともいえる広い室内空間は、エンジンルームのコンパクト化やテールゲートの薄型化などによって、前後シートの距離と荷室長をともに25mm拡大している。シートレイアウトにより、スーパースライドシート仕様、ベンチシート仕様、スロープ仕様(2018年春発売予定)の3タイプを設定。スーパースライドシート仕様は、助手席に570mmのロングスライド機構を採用。助手席を後方にスライドさせることにより、助手席の乗員が後席の子供とラクにコミュニケーションを取ることが可能に。また、助手席を倒して前にスライドさせれば、運転席と後席の移動が可能となるなど、利便性を高めたのが特徴だ。

スーパースライドシート仕様、ベンチシート仕様ともに、後席は190mmの前後スライドが可能。座面がはねあがるチップアップ機構や、背もたれを前に倒せばフラットな荷室となるダイブダウン機構も備わる。荷室は、旧型に比べてテールゲート開口部を75mm低くすることで自転車などの積み降ろしがより簡単に。さらに荷室にスロープを設置したスロープ仕様も用意される。

先進の運転支援システムを全車に採用
エンジンは660cc直列3気筒DOHC(58ps/65Nm)と同ターボ(64ps/104Nm)の2タイプを用意。自然吸気エンジンでは吸気側に可変バブルタイミング機構のVTECを、ターボでは電動ウェイストゲートをそれぞれ軽自動車として初めて採用することで、燃費性能と加速性能をともに高めたという。駆動方式にはFFと4WDがあり、いずれもCVTが組み合わされる。

日本のファミリーカーの新基準をうたうだけに、安全装備の充実も見どころのひとつだ。新型N-BOXには、ホンダの軽として初めて同社の先進安全運転システム「Honda SENSING(ホンダ センシング)」を全車に標準採用。衝突軽減ブレーキのCMBSや誤発進抑制機能はもちろんのこと、自動的に車間距離を維持するアダプティブ・クルーズ・コントロールや車線維持支援システムのLKAS、オートハイビームなどが利用できるのはうれしいかぎりだ。

新型N-BOXのラインアップと価格は次のとおり。
・N-BOX G Honda SENSING(FF/CVT):138万5640円
・N-BOX G Honda SENSING(4WD/CVT):151万6320円
・N-BOX G・L Honda SENSING(FF/CVT):149万9040円
・N-BOX G・L Honda SENSING(4WD/CVT):162万9720円
・N-BOX G・L ターボ Honda SENSING(FF/CVT):169万5600円
・N-BOX G・L ターボ Honda SENSING(4WD/CVT):182万6280円
・N-BOX G・EX Honda SENSING(FF/CVT):159万6240円
・N-BOX G・EX Honda SENSING(4WD/CVT):172万6920円
・N-BOX G・EX ターボ Honda SENSING(FF/CVT):174万9600円
・N-BOX G・EX ターボ Honda SENSING(4WD/CVT):188万0280円
・N-BOXカスタムG・L Honda SENSING(FF/CVT):169万8840円
・N-BOXカスタムG・L Honda SENSING(4WD/CVT):182万9520円
・N-BOXカスタムG・L ターボ Honda SENSING(FF/CVT):189万5400円
・N-BOXカスタムG・L ターボ Honda SENSING(4WD/CVT):202万6080円
・N-BOXカスタムG・EX Honda SENSING(FF/CVT):175万2840円
・N-BOXカスタムG・EX Honda SENSING(4WD/CVT):188万3520円
・N-BOXカスタムG・EX ターボ Honda SENSING(FF/CVT):194万9400円
・N-BOXカスタムG・EX ターボ Honda SENSING(4WD/CVT):208万0080円