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ホンダ、新型「Honda e」のある未来の生活を想像する4つのプロジェクト「“with”Project Honda e」
本田技研工業は8月27日、新型EV(電気自動車)「Honda e」が10月30日に発売されるのに先立ち、Honda eによって実現する未来の生活を想像できるプロジェクト「“with”Project Honda e」を開始した。
同日に開催されたオンライン発表会では、本田技研工業 Honda e 開発責任者 一瀬智史氏が登場してHonda eの開発背景と製品特徴について紹介。続けて、本田技研工業 商品ブランド部 商品企画課 河津健男氏が“with”Project Honda eのプロジェクト紹介を行なった。
街なかベストなクルマになるように開発
一瀬氏はHonda eの開発にあたって、「未来を見据えた先進性」「EVが活きる街なかベストのクルマ」「徹底したこだわり」の3つの狙いを定めたという。
まず、未来は多くのものが有機的に繋がる社会で、情報がスマートフォンやPCだけでなくものと繋がる世界になっていると考え、クルマも家やネット、サービスなどと繋がることによって、新たな生活が始まるのではないかと考え、自動化も進み、AIによる人のサポートが進化するのではないかと話した。
そのような社会で、個人のお気に入りの生活や行動がシームレスに繋がると考え、Honda eはその生活を作り上げるもの、「car」でも「vehicle」でもない「creator」として開発が進められた。
街なかベストについては、都市間交通など遠くへの移動は公共交通機関やハイブリッド車などに任せて、今までのEVのようにガソリン車の性能を達成しようとして重い大きなバッテリーを積むのではなく、街なかで合理的なように適正なバッテリーサイズを検討することで、人に優しいたたずまいや、誰もがストレスなく運転できる取りまわしなどが実現できるのではないかと開発に着手。
このことを踏まえ、“調和とモダン”をコンセプトにした「デザイン」、最大トルク315Nmを発生する「アコード PHEV」の駆動用モーターを流用し、WLTCモードでの航続距離283kmを実現した「ダイナミックパフォーマンス」、5つのディスプレイを用いた世界初のワイドビジョンインストルメントパネルを採用した「HMI」、スマートフォンからドアの解錠/施錠/エンジンの始動もできる「コネクテッド」の4つの価値に徹底してこだわり、付加したという。
一瀬氏は最後に「Honda eは未来の街なかベストを目指して開発。ホンダらしいクルマに仕上がったと自負しています。“未来を予測することは不可能である。しかし、未来を予測したいのであれば自らの手でその未来を作るのがいちばんの近道である”と、どこかで読んだことがあります。ホンダはモビリティを作る未来の役割を担っています。ぜひHonda eが作る未来を体験してください」と語った。
街や人と繋がる4つのプロジェクト「with Project Honda e」
河津氏が紹介する“Honda eがシームレスな生活のパートナーとして、人とクルマと社会が繋がる少し先の未来を想像できる”というプロジェクトは、災害時の安心安全に備える「もしものときも with Honda e」、Honda eと若者がデザインでつながる「未来のクリエーター with Honda e」、鎌倉で新しい働き方を“試住”体験する「自分らしい働き方 with Honda e」、知らなかった地元の魅力に初めて巡り合う「はじめての地元 with Honda e」の4つのプログラムを展開。
もしものときも with Honda eでは、「突然の災害時、少しでも日常と変わらず過ごせることを」をテーマに、エネルギーを有効に活用するホンダの高効率電動化技術「Honda e TECHNOLOGY」の考えのもと、Honda eやホンダ製品を活用した車中での避難生活の紹介や、防災グッズなどの展示を8月28日~8月30日にHondaウエルカムプラザ青山で開催する。なお、展示の様子は後日Webサイトでも公開される。
「防災 with Honda e」展示概要
開催日時:8月28日~8月30日11時~17時
場所:Hondaウエルカムプラザ青山(東京都港区南青山2-1-1 Honda青山ビル1階)
内容:
・新型Honda e の展示
・Honda eを活用した車中での避難生活の紹介
・「Honda e TECHNOLOGY」に関連する多様な製品を、解説パネルとともに展示
自分らしい働き方 with Honda eでは、鎌倉市への移住を検討している人に向けて、Honda eと住まいを貸し出し、クルマと人がシームレスに繋がる自分らしい働き方を見つけてもらうことを目的とした取り組みを実施。
昨今、新しい生活様式が取り入れられる中、場所にとらわれない新しい働き方や快適な暮らしを求め、柔軟な働き方を模索する人を支援するために、リモートワーカーを誘致する地方も増えてきているといい、都市型コミューターのHonda eは車内Wi-Fiも備え、リビング空間を想起させるようなインテリアと相まって、今までにない働き方を想像できるのではないかと考えたのがきっかけだという。
はじめての地元 with Honda eは、遠方ではなく、自宅から30分~1時間で行ける範囲の地域内観光に出かけ、今まで知らなかった地域の魅力を再発見する「マイクロツーリズム」が注目を集めているとして、石川県金沢市やその周辺地域を舞台に、Honda eを無料で貸し出し、アートスポットを巡り地元を再発見するというプログラム。ホンダパーソナルアシスタントによるガイドで、気の向くままに地元の新しい魅力を発見してほしいとしている。
未来のクリエーター with Honda eでは、Honda eが描く人と社会がシームレスに繋がる未来は、どのような未来になるのか、雑誌「Pen」と共同でこれからの未来を担う学生とともに、アートを通じてHonda eのある未来を想像するという取り組み。
美術を学ぶ大学生・大学院生・専門学校生を対象に「『Honda e』がある未来の風景」をテーマに作品を募集。学生は8月29日~9月13日に代官山 T-SITE GARDEN GALLERYで開催される体感イベント「Honda e とつながる Week」でHonda eを体験し、作品を制作。 優れた作品はPen本誌やPen Online特設ページ、ホンダの特設サイトにて紹介される。