プレゼンテーション「新型「X-TRAIL」発表記者会見」

日産自動車株式会社 / 技術

新型「X-TRAIL」発表記者会見

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日産、“プロパイロット搭載第2弾”の新型「エクストレイル」発表会

 日産自動車は6月8日、神奈川県横浜市の日産グローバル本社ギャラリーで同日にマイナーチェンジを行なった新型「エクストレイル」の記者発表会を開催した。

 2013年12月に発売された現行モデルの3代目エクストレイルでは、2015年5月にもパワートレーンにハイブリッドシステムを採用するなどの大がかりなマイチェンを実施しているが、今回のマイチェンでは内外装のデザイン変更や装備の充実を図ったほか、2016年8月に発売した5代目「セレナ」で日産車初搭載となった高速道路同一車線自動運転技術「プロパイロット」を新採用した。

 価格は219万7800円~309万8520円となっており、このほかのグレード体系や詳細な変更点などは関連記事「日産、“プロパイロット”搭載など『エクストレイル』をマイナーチェンジ」を、細部に渡る写真解説は「写真で見る 日産『エクストレイル』(2017年マイチェンモデル)」を参照していただきたい。

 発表会では冒頭に、主催者挨拶として日産自動車 専務執行役員の星野朝子氏が登壇。

 星野氏はエクストレイルの歴史や目指しているターゲット、今回のマイチェンの狙いなどを紹介。「室内ではシート機構を変更して使い勝手を向上させ、荷室スペースをさらに広げたことで、タフに使われるみなさんに、より力強く、便利になりました」とアピール。また、セレナに続いて採用第2弾となったプロパイロットについて「昨今の自動車業界における自動運転の火付け役になった日産自慢の技術で、多くのお客さまから高い評価をいただいています」と紹介した。

 また、日産が現在進めている「インテリジェント・モビリティー」の取り組みについて触れ、電動化による「インテリジェント・パワー」、知能化による「インテリジェント・ドライブ」という2つのピラー(柱)を設定して技術開発を進め、地球温暖化やエネルギー問題、交通事故、渋滞などの社会的課題を解決することを目指していると説明。高速道路などの走行時にアクセルとブレーキ、ステアリングの操作を自動制御して渋滞走行やロングドライブなどでドライバーが感じるストレスを大きく削減できるプロパイロットは「まさに日産のインテリジェント・モビリティーを具現化した技術だと思っています」とコメントした。

 このほかに星野氏は、エクストレイルが「自動ブレーキ」を初めて搭載した日産車であり、そこから搭載車を広げていったことで今年3月に自動ブレーキ搭載車の販売台数で100万台突破を果たしたことを強調。今後も先進安全機能を搭載したクルマをさらに拡大していきたいとの意気込みを述べた。

 最後に星野氏は、「今年はついに、100%電気自動車の『リーフ』が7年ぶりにフルモデルチェンジいたします。今年はまさに、電動化と知能化にこだわってきた日産の技術がシナジーを起こし、花を開く年になると位置付けています。私たちは『日産らしい技術』の表現を通して、クルマと人々の体験を、よりわくわくするものにしてきたいと考えています。これからも多くの革新的な技術を幅広い車種に採用していきますので、今後も日産自動車にぜひご期待ください」とのコメントで締めくくった。

 新型エクストレイルの商品概要は、日産自動車 日本戦略企画本部 日本商品企画部 リージョナルプロダクトマネージャーの遠藤智実氏が担当。

 遠藤氏は「高速道路同一車線自動運転技術であるプロパイロットがエクストレイルに搭載されるということで、レジャーをより楽しんでいただけるようになる。クルマとともにレジャーをする、そのシーンをより楽しんでいただけると自負しております。また、『ハンズフリーオートバックドア』は、鍵はカバンでもポケットでも入れて持っている状態で、ボディが汚れていても手で触ることなく、レジャーに使った大きな荷物などを手に持った状態で、足でリアバンパー下部にセンサーを感知させることによって、手を使うことなくバックドアを開けることができます。さらにバックドアを開けたラゲッジのなかも、今回はより使いやすくなるよう、サイドの壁の形状を変更して向上させております」と紹介。このほかにもマイチェン内容について解説した。

 発表会後半では、ゲストに俳優の渡部豪太さんを迎え、星野専務と司会の男性の3人によるトークセッションを実施。登場時には渡部さんが14歳のころから17年に渡って趣味として続けているというスケートボードに乗り、華麗なトリックなどを決めるムービーを上映した。

 渡部さんは休みの日などにスケートボードを楽しんでいると語り、どこでも楽しめるスケートボードではあるが、プロのスケーターが大技を披露した場所にドライブして訪れ、実際の現場の状況を目の当たりにしてプロがどんな状況でトリックを決めているのか楽しんだり、自分でもスケートボードに乗ってみているというエピソードを紹介。

 そんなエクストリーム系の趣味を持つ渡部さんにも新型エクストレイルはぴったりのクルマだというアピールから、ステージ上のエクストレイルを使ってリモコンオートバックドアのハンズフリー機能を実際に渡部さんが体験したり、事前に同乗試乗したプロパイロットの感想が渡部さんから語られたりした。