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【東京モーターショー2017】2020年代初頭の市販化を目指すEVコンセプト「NISSAN IMx」を世界初公開
東京モーターショー2017で日産から提案された「NISSAN IMx」は、単なるデザインスタディではなく技術面でも近い将来実現可能な技術を示すEVコンセプトカーという位置づけ。
具体的には「将来5年後くらい、2020年代のEVはこうありたい」という技術要素が盛り込まれるそうです。
全長4700×全幅1880×全高1620mm、ホイールベース2800mmというスカイライン級の全長、フーガを超える全幅をサイズは、あくまでコンセプトカーならではの大きさというのもあるでしょうが、リーフよりも2クラスくらい上のEVになっています。
注目は、ルノー、日産、三菱自動車のアライアンスによるプラットフォームのひとつが採用された点。低重心と高いパッケージ効率を誇るEV専用プラットフォームが使われています。なお、同アライアンスのプラットフォームは小・中・大、ジャンルはハッチバックやSUVなどを作り出せるそうです。
さて、「NISSAN IMx」は、フロントとリヤに配される2モーターにより四輪を駆動。目指すスペックは320kW/700Nmで、航続可能距離は600km以上としています。高密度・大容量バッテリーの詳細は明らかにされていませんが、新型リーフの倍となる80kWh以上を想定。
この高い出力とトルクにより、ガソリン車では得られないような素早い加速、ドライビングプレジャーを提供するとしています。床下にバッテリーを搭載するEVは、背の低いセダンには不利な点もありますが、このEV専用プラットフォームによりセダンにも使えるように最適化。
自動運転技術ももちろん盛り込まれています。マニュアル(手動)モードでも360°をカバーするセンサー類がサポートしながら、AIにより完全自動運転を実現するとしています。
各センサーの詳細なスペックは、現時点では公表されていませんが、9つのレーダー、12のカメラ、近距離用の赤外線スキャナーを6つ、16のソナーが用意されます。当面は万一に備えて有人オペレーターによる監視付きですが、将来はAIにより無人で駐車場に向かってくれる機能も搭載。
内装は、先進性を追求しながらも日本の「和」を感じさせる暖かみのある仕上がり。ほかにも、蓄電池や給電機能によるEVならではの機能もより拡張され、次世代EVにふさわしい多彩な技術が提案されています。