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日産、ターボ高効率化技術「アブレダブルシール」採用など「GT-R」2020年モデル
日産自動車は4月17日、「GT-R」2020年モデルを発表した。価格は1063万1520円~1253万9880円。発売は6月の予定。
GT-R 2020年モデルは、“妥協することなく「速さの質」を追求し、加速やハンドリングにこれまでに培ってきたレーステクノロジーを惜しみなく投入”することで、さらなる深化を遂げたという。
パワートレーンには、匠により手組みされた最高出力419kW(570PS)/6800rpm、最大トルク637Nm(65.0kgfm)/3300-5800rpmを発生するV型6気筒DOHC ツインターボ「VR38DETT」型エンジンを搭載。レース用ターボチャージャーに多く使用され、「GT-R NISMO」にも用いられているレスポンス向上に貢献するターボ高効率化技術「アブレダブルシール」を採用し、吸入した空気の漏れを最小限にすることで、ドライバーの加速意図に即座に応えるレスポンスを実現した。
また、街乗りからサーキットまであらゆるシーンにおいて最適なギヤを選択し、コーナリング時にエンジンパフォーマンスをより堪能できる変速を実現するため、Rモード専用のアダプティブシフトコントロール(ASC)のシフトスケジュールをよりアグレッシブに設定。コーナー進入時のブレーキングでは積極的に低いギヤを選択し、より鋭いコーナー進入と同時に再加速時の駆動レスポンスを向上させ、鋭いコーナー加速を実現した。加えて、ドライバーがより安心して意のままに操れるクルマとするため、新たなサスペンションセッティングを行ない、速さだけでなく鋭い応答性と乗り心地の質の高さを両立させた。
さらに、ブレーキは従来よりも軽い踏力で制動力が立ち上がるよう、ブースター特性のチューニングにより初期の効き感を向上。短いストロークで効きが立ち上がるコントロール性のよいブレーキを実現させた。これにより、市街地からワインディングロードまで、確かなブレーキの効きを感じられるという。
エクステリアでは、職人が手作りで加工した青く輝くチタン製のエキゾーストフィニッシャを採用。よりスポーティな印象を与えるマフラーと、新デザインのホイールで、2020年モデルの存在感をより際立たせた。
ボディカラーには、見る角度により表情が変わる新色の「ワンガンブルー」(4RPM)を設定。“まるで一瞬で駆け抜ける閃光のような鮮やかなブルー”だとするワンガンブルーは、青色の透明ベースに光干渉顔料を追加することで、“ベイエリアでの日没の余韻を感じさせるミステリアスな色の変化”を楽しめるという。