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メルセデス・ベンツ、「GT ロードスター」「E 63 ステーションワゴン」など新型AMGモデル発表会
メルセデス・ベンツブランド傘下のハイパフォーマンスモデルであるメルセデスAMGは、モータースポーツの舞台でデビューして以来、今年で50周年となる。そこでメルセデス・ベンツ日本は、8月25日にAMG50周年の報告および新型AMGモデルの発表会を、東京都世田谷区にある「AMG 東京世田谷」で開催した。
発表会は、最初にメルセデス・ベンツ日本 代表取締役社長兼CEO 上野金太郎氏のスピーチから始まった。上野氏は「本年も販売は前年を上まわる状況で推移しています。昨年発表した、最先端の安全技術を搭載したEクラスやSUVモデルなどを中心に台数を伸ばしておりますが、究極のハイパフォーマンスを追求するメルセデスAMGモデルもこれに大きく貢献しております。2016年のメルセデスAMGの販売台数は5608台と、過去最高の販売を記録しました。また、今年の1月には世界初のAMG専売拠点であるAMG 東京世田谷がオープンいたしました。そしてAMGの販売活動を積極的に推進する拠点、AMGパフォーマンスセンターは全国で38カ所となっています」と、販売が好調であることを報告。
上野氏は続けて「1967年に始まったAMGは本年で創立50周年を迎えます。先日、AMG50周年の目玉の1つとして、メルセデスAMGの頂点に位置するメルセデスAMG GT Rを発表させていただきました。そのときはプレスリリースのみでの発表でしたが、本日はGT Rも展示してあります。AMG50年の歴史ですが、AMGは“モータースポーツこそが技術力の優秀性を何より端的に示す”という確固たる信念を基本に1967年に設立しました。当初はレース用エンジンの設計、デザイン、テストベンチを兼ねた小さなオフィスでした。転機は1971年、スパ・フランコルシャン24時間耐久レースで、300SEL 6.8というメルセデスのセダンに彼らが製作したエンジンを搭載。そのクルマが初出場にも関わらずクラス優勝を成し遂げたことです。この勝利によりAMGのエンジンが高性能であるということが証明され、AMGの名前がヨーロッパに広まりました」。
「その後、AMG社とダイムラー社で協定が締結されました。協定締結後の初めてのモデルが1993年に発売されたC 36 AMGです。開発初期からAMGが関わることで、AMGの高い要求にも応えられるクルマを製造できるようになりました。そしてダイムラー社の完全子会社となり、AMGの完全自社開発モデルのSLS AMGがデビューしました。2014年にはAMG自社開発モデルの第2弾として、メルセデスAMG GTがデビュー。本日発表するGT ロードスターはこのAMGをベースにしております。このほかにもラインアップは増え、現在、日本でのAMGは41モデルを展開するほどになっています。そして本日、AMG50周年を記念してイッキに5つの新型モデルと1つの限定車を発表させていただきます」と語った。
次に登場したのは、メルセデスAMGのAMGプロダクトマネージャーであるアルネ・ウィーブキング氏。ウィーブキング氏は、メルセデスAMG E 63 4MATIC+、メルセデスAMG E 63 S 4MATIC+、限定車のメルセデスAMG E 63 S 4MATIC+ Edition1、そしてメルセデスAMG GT ロードスター、メルセデスAMG GT Rなどのスペックの解説を行なった。
AMG GT ロードスターとAMG GT C ロードスターは、オープントップモデルながらクーペと同等の走行性能を持っているとのことで、エンジンは4.0リッターのV8直噴ツインターボ。このエンジンは、軽量化と高剛性化のために砂型鋳造されたクローズドデッキのアルミ製クランクケースに鍛造アルミピストンを組み合わせたものという。また、メルセデスAMGペトロナスのF1マシンでも使われるシリンダーウォールにスチールカーボンを溶射コーティングしてフリクションロスを軽減する「NANOSLIDE」という技術も盛り込んでいる。さらにレーシングエンジン同様、オイル潤滑方式はドライサンプとのこと。AMG GT ロードスターの最高出力は350kW(476PS)、最大トルクは630Nm。AMG GT C ロードスターの最高出力は410kW(557PS)、最大トルクは680Nmだ。
そしてメルセデスAMG GT Rは、専用開発された4.0リッターのV8直噴ツインターボエンジンを搭載。V8ツインターボというと、一般的にはバンクの外側にターボが配置されるが、このエンジンではバンクの内側に配置する「ホットインサイドV」レイアウトを採用。最高出力は430kW(585PS)、最大トルクは700Nmとなっている。そのほかのモデルのスペックについてはスライドの写真を参照していただきたい。