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【東京モーターショー2017】メルセデス・ベンツ 国産メーカーを凌ぐスケールで世界初公開も惜しみなく投入
メルセデス・ベンツ日本(MBJ)はプレスデー初日となる2017年10月25日、「第45回東京モーターショー」への出展内容を公開した。今回はメルセデス・ベンツとスマートに加えてAMGとマイバッハの合計4ブランドから、ワールドプレミアやアジアプレミアを多数含む21モデルを展示。ブース面積も前回より拡大し、国産メーカーに匹敵するスケールの大きさを誇っている。会場はおなじみの東京ビッグサイト(東ホール2)で、一般公開は2017年11月5日(日曜日)までとなっている。
最大の注目を浴びるのは、F1マシンの最新テクノロジーを搭載した「メルセデスAMG Project ONE」だろう。パワーユニットはF1と同じ1.6LのV6ターボで、許容回転数はなんと1万1000rpm。さらに前後4個のモーターを搭載するハイブリッド4WDで、システム合計出力は1000psオーバー。停止状態から200km/hまでわずか6秒で加速し、最高速度は350km/hと公表されている。このスーパースポーツは世界275台の限定で、日本円に換算すると約3億円とのことだが、すでに完売したという。
現行市販モデルのスマート・フォーツーを発展させたコンセプトカーとして発信されたのが、「smart vision EQ fortwo」。容量30kWhのリチウムイオン電池を搭載するEVで、全長2669×全幅1720mmというボディサイズも現実的な数値だ。しかしながらレベル5の完全自動運転を実現させているため、乗員の運転操作は不要。ステアリングやペダルは装備されておらず、回転式の丸いドアなどは近未来の姿と言えるだろう。またカーシェアリングでの利便性にも注力していて、ユーザーが希望する場所まで迎えにきてくれる上に、すべての操作をスマートフォンで行なうことができる。
次期型Aクラスをイメージさせるのが、「コンセプトEQA」だ。全長4285×全幅1810mmというボディサイズは現行モデルとほぼ同じで、メルセデス・ベンツのコンパクトカーとしては初めての100%電動EQコンセプトカーになる。モーターは前後に2個搭載され、フルタイムで4輪を駆動。拡張可能なバッテリーコンポーネントの採用により、システム出力を200kW以上まで高めることが可能となっている。航続距離は搭載バッテリーの容量により異なるが、最長では約400kmに徹している。
今回最後に紹介するのが、「GLC F-CELL」のプレプロダクションモデルだ。現行モデルのGLCをベースに開発された燃料電池車で、ほぼ量産段階と言っていい完成度の高い状態での出展となっている。ちなみに外部からの充電も可能なプラグインハイブリッドSUVで、13.8kWhの駆動用リチウムイオンバッテリーも搭載している。水素タンクの容量は4.4kgで航続距離437kmを達成。これにバッテリーによるEV航続距離49km(いずれもNEDCでの数値)が加わる。最高出力は147kWと、ダイナミックな走りとゼロエミッションを同時に実現している。