レスポンス
メルセデスベンツ Gクラス 新型、あえてフルモデルチェンジと言わない理由とは
メルセデス・ベンツ日本は6月6日、新型『Gクラス』の受注を開始した。新型ではラダーフレームが新設計されたほか、サスペンションも新開発するなど大幅に刷新されたが、同社ではフルモデルチェンジという表現をしてない。
メルセデス・ベンツ日本の上野金太郎社長自身も「共通部品が本当に数点しかないということで、実際は全く別物」と認めつつも、「あえて本社もフルモデルチェンジという言い方をしていない」と明かす。
その理由を「ラダーフレームという基礎となるところは継続して使っているということで、マイナーなチェンジだと呼んでいる」と上野社長は解説する。
さらに「それはなぜそう言えるかというと、Gクラスの進化は常に止まることなく、ずっとしてきた一方で、見た目はこのアイコンをずっと残してきたので、そういう意図もあるということだと思う」とも。
また新型Gクラスの受注開始と並行して、従来型も当面併売することも今回アナウンスされた。上野社長は「今回発表した新型と39年前に誕生した『ゲレンデヴァーゲン』の面影を色残す従来型。良いとか悪いとかではなく、テイストの違いだと私どもは考えている。お客様がGクラスに求めるイメージに沿うモデルを実際に選んで頂くことを可能にしたいと考えため」と語るが、複雑さに輪をかけている感はある。
上野社長によると新旧Gクラスの併売は「たぶん日本だけ」という。ただ実際に「新型が出たことで現行型を買い急いでいる方もいる。(従来型の)ファイナルエディションも数がどんどん減ってきているのが実情で、今年いっぱいまで在庫がもつかどうか」とのことだ。