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メルセデス・ベンツ、約6500点の部品変更で“Cクラス史上最も大規模なフェイスリフト”の新型「Cクラス」発表会
メルセデス・ベンツ日本は7月25日、内容を大幅に変更してフェイスリフトした新型「Cクラス」のセダン、ステーションワゴン、クーペ、カブリオレの4モデルの受注を開始。同日に東京 銀座の新橋演舞場で記者発表会を開催した。
新しいCクラスでは“平均的なCクラス セダン”の全コンポーネントの約50%にあたる約6500点の部品を変更。“Cクラス史上最も大規模なフェイスリフト”と位置付けている。価格はセダンが449万円~1379万円、ステーションワゴンが473万円~1398万円、クーペが564万円~1424万円、カブリオレが615万円~1483万円。納車は9月からの順次開始を予定している。
このほか、Cクラスのラインアップや変更内容の詳細は関連記事の「メルセデス・ベンツ、進化した運転支援機能『インテリジェントドライブ』採用の新型『Cクラス』」を参照していただきたい。
発表会の冒頭では、新型Cクラスの発表を記念して松竹が制作した歌舞伎舞踏「石橋(しゃっきょう)」が披露され、約15分にわたる歌舞伎舞踏の終了後、舞台上の「盆」が回転して舞台奥から2台の新型Cクラスが登場する演出が実施された。
セダンとステーションワゴンのCクラスが登場したタイミングに合わせて、メルセデス・ベンツ日本 代表取締役社長兼CEOの上野金太郎氏が登壇。
上野氏は冒頭で先般の「大阪府北部地震」「西日本豪雨」で被災したすべての人に対してお悔やみの言葉を述べた後、自動車メーカーとして初めて新橋演舞場で実施した新型車発表会でメルセデス・ベンツと歌舞伎がコラボレーションすることになった理由について、双方に「伝統と革新がある」ということが共通すると説明。
メルセデス・ベンツ日本の親会社である独ダイムラーは132年前にクルマを発明し、それからの歳月で培ってきた歴史と伝統を守りつつ、常にさまざまな革新にチャレンジしているとアピール。そんな姿勢を表現する「Never Stop Improving」を新型Cクラスは体現するクルマとなっており、その日本発表で「伝統と革新を皆さんに体感していただく必要がありました」と上野氏はコメント。また、歌舞伎も日本の誇る伝統芸能でありながら、常に新しさの追求も行なっていると述べ、とくに新橋演舞場は「スーパー歌舞伎」発祥の地として歌舞伎の革新を生み出す劇場になっていると指摘。「新型Cクラス発表の場として最もふさわしい会場ではないでしょうか」と語った。
新しいCクラスの製品概要は、Cクラスのチーフエンジニアを務めているクリスティアン・フリュー氏が解説を実施。
フリュー氏はCクラスの前身となる「190」の開発時に使用された1974年の「最初の仕様書」の中で、「新たなエントリーモデルにも、メルセデス・ベンツならではの特徴を与えることで競合モデルと明確な差別化が図れる」と書かれていることを紹介。当時も現在も、最高の品質と最新の安全性、快適な乗り心地を重視する姿勢が変わっていないことが分かるとした。
また、190を経て1993年にデビューした初代モデルから、これまでにCクラスは10年以上に渡ってグローバルのメルセデス・ベンツ車で最多販売モデルとなっており、2014年に販売を開始した4代目のCクラスは、セダンとステーションワゴンのグローバル販売台数は41万5000台以上となっており、これはメルセデス・ベンツ全体の販売で5分の1を占めるものであり、日本では4分の1にあたる約6万9000台を販売しているとアピールした。
このように、Cクラスはこれまでも魅力的なモデルとして多くのユーザーから支持されてきたが、フリュー氏は今回実施したフェイスリフトでは「その性格や知性、パフォーマンスをさらに高めるために全力を尽くした」をコメント。実際に変更した部品点数が“平均的なCクラス セダン”で使われている部品の半数以上となる約6500点になると語り、「Cクラス史上で最も大規模なフェイスリフトになった」と表現した。
このほかに発表会では、同日に発表された新しい試乗サービスである「Tap! Mercedes!(タップ!メルセデス!)」について、NTTドコモ 取締役常務執行役員 スマートライフビジネス本部長の森健一氏が登壇して解説を実施。
森氏は、NTTドコモが2017年11月に総合カーシェアプラットフォーム「dカーシェア」をスタート。これまでに「カーシェア」「レンタカー」「マイカーシェア」の3サービスを行なっており、スマートフォンを利用するだけでさまざまなタイプのクルマを利用できるサービスとして好評を博してきたが、ユーザーから「新型車やあこがれの輸入車に気軽に試乗したい」という要望が寄せられ、新しい4つめのメニューとして「試乗サービス」の提供を開始することになったという。