プレゼンテーション「メルセデス・ベンツ 新型Bクラス 発表会」

メルセデス・ベンツ日本株式会社 / 技術

メルセデス・ベンツ 新型Bクラス 発表会

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メルセデス・ベンツ、新型マルチパーパスコンパクト「Bクラス」発表会

メルセデス・ベンツ日本は6月6日、フルモデルチェンジして3代目となったマルチパーパスコンパクトの新型「Bクラス」を公開し、同日から予約注文を開始した。価格は「B 180」が384万円、「B 200 d」が422万円。納車はそれぞれ7月末、10月ごろを予定している。

2006年の初代、2012年の2代目に続いて7年ぶりにフルモデルチェンジした新型Bクラスは、先代の広い室内空間と優れたユーティリティという特徴をさらに強化。よりスポーティな外観と、質感の高い若々しい室内空間としており、先に発売された新型「Aクラス」同様に対話型インフォテインメントシステム「MBUX(メルセデス・ベンツ・ユーザーエクスペリエンス)」や、フラグシップの「Sクラス」同様の安全支援システムを搭載したのが特徴だ。

ボディサイズは4419×1796×1562mm(全長×全幅×全高)で、ホイールベースは2729mm。先代にくらべて全長(約50mm)とホイールベース(約30mm)を拡大することで、ゆとりある室内空間を確保した。

搭載するパワートレーンは2種類。B 180が搭載するのは、シリンダーヘッドが三角柱を横に寝かした形状の「デルタ型シリンダーヘッド」を持つ「M282」型 直列4気筒ガソリンターボエンジンで、わずか1.4リッターの排気量から最高出力100kW(136PS)/5500rpm、最大トルク200Nm/1460-4000rpmを発生。7速デュアルクラッチトランスミッション「7G-DCT」と組み合わせて前輪を駆動する。

もう一方のB 200 dが搭載するのは「OM654q」型と呼ばれる排気量2.0リッターの直列4気筒クリーンディーゼルターボエンジンで、シリンダーブロックはアルミ製、ピストンはスチール製という熱膨張率の異なった材質を採用したものだ。最高出力110kW(150PS)/3400-4400rpm、最大トルク320Nm/1400-3200rpmを発生し、8速デュアルクラッチの「8G-DCT」トランスミッションとの組み合わせで、全域でトルクフルな加速が楽しめるという。環境面では「マルチウェイ排出ガス再循環(EGR)」とアドブルーを使用して、アンモニアを大気中に放出しない新型排出ガス浄化装置を採用することで、日本市場で販売される乗用車では他に類を見ないというクリーンさを誇っている。

同日に都内で開催された発表会で登壇したメルセデス・ベンツ日本の上野金太郎社長は、「今回のBクラス発表会を行なう『シェアグリーン南青山』は初めて使用させていただく施設。都会の真ん中にあって新しい“パークライフスタイル”がテーマ。カフェ、ショップ、オフィスが共存することで多くの人々が自然と集まり、コミュニケーションが生まれる形のスポットです。本日発表するBクラスも、自然対話型インフォテインメントシステム『MBUX』を搭載し、乗員とクルマが自然なコミュニケーションをとることができ、人と荷物がたくさん積めることで、ドライブ中の会話がとても楽しいものになると想像できます」と語り、新型Bクラスの発表を行なった会場の選択理由を説明した。

また、AMGブランドにおいては、2月に発表したハイパフォーマンスと利便性を併せ持った「メルセデスAMG GT 4ドアクーペ」が好調で、非常に多くのユーザーから注文が入っているとのこと。3月には親会社のダイムラーが発表した中長期ビジョン「CASE」を具現化した「EQ House(イーキューハウス)」を、東京 六本木の「Mercedes me Tokyo」の敷地内に設置。先進技術と未来のモビリティ、リビングのあり方が体験できるようになっているという。このほかに日本のスポーツ界を盛り上げるため、2012年からサポートしてきた日本女子プロゴルフ協会(LPGA)だけでなく、今シーズンからは男子ゴルフツアー機構もサポートするようになったことなど、2019年から始まった同社の取り組みを説明した。

続いて行なわれたのは、新型Bクラスのアンベール。ここではサプライズゲストとして7人の子供たちが舞台に登場。上野社長の「せーのっ」の掛け声で子供たちがベールを引き下げ、ポーラーホワイトのB 180が姿を現した。

この後、Bクラスの商品企画を担当するメルセデス・ベンツ日本 営業企画部 商品企画2課 中山怜氏が登壇し、新型Bクラスのプレゼンテーションを行なった。

中山氏は「新型Bクラスのハイライトは『デザイン』『ユーテリティ』『MBUX』『安全性』の4つです。エクステリアデザインは『Sensual Purity(官能的純粋)』という新しい基本思想に基づき、ラインやエッジを大幅に削減した輪郭を採用しました。上下に薄いヘッドライト、低く構えたフロントエンド、ボンネットからAピラー、ウインドスクリーンへと流れるつながりやボディのショルダー部分がスポーティさを強調しています。リアの2分割型コンビネーションランプも、ワイド&ローな印象を与えています。このデザインにより空力性能が改善し、Cd値はクラストップレベルの0.24を達成しています」。

「インテリアはAクラスの基本デザインを踏襲しており、カウルを廃した横長のワイドスクリーンディスプレイ、ジェットエンジンのタービンを思わせる5つの円形エアアウトレット、全64色のアンビエントライトなどを採用しています。ユーティリティでは先代と比べて室内幅33mm、室内高5mmの拡大を実現し、大人4人が快適に過ごせる空間がさらに広がりました。リアシートのバックレストは4:2:4分割可倒式とすることで、柔軟な使い方ができるようになりました」と紹介した。

さらに「『ハイ、メルセデス』で起動する対話型インフォテインメントシステム『MBUX』を標準装備しました。人工知能による学習機能で特定のユーザーに対応する個別対応能力を備え、クルマとドライバー、乗員の間に心の結びつきが育まれます。クラウド上のソフトウェアモデルによって新しい流行語を覚えたり、時代による言葉の用法の変化も学習したりします。スマートフォンのコネクティビティ関連機能も拡張され、無線充電するワイヤレスチャージング機能を前席に標準装備しました」と説明。

安全運転支援システムでは「Sクラスと同様のシステムを採用し、歩行者や車両の飛び出しを検知した場合の自動緊急ブレーキ、車線維持機能、斜め後ろの死角の車両との衝突回避を支援する機能が備わっています。高速道路上で自動停止した場合、30秒以内であれば自動再発進する機能、自動で車線変更する『アクティブレーンチェンジングアシスト』、走行中にドライバーが気を失うなど万が一の場合に穏やかに車線上で減速・停止する『アクティブエマージェンシーストップアシスト』も搭載しました」と解説した。

最後に上野社長は、今回のBクラスはセレクトショップ「BEAMS」とコラボレーションしていると紹介。LINEスタンプやTシャツ製作のほか、会場の外の芝生広場に置かれたBクラスはどれもがBEAMSとコラボした車両で、レッドとグレーの「キャンピング仕様」、ホワイトの「サーフ仕様」、レッドの「花屋さん仕様」などのさまざまなスタイルが展開され、発表会を盛り上げていた。