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メルセデス・ベンツ GLEをフルモデルチェンジ。「ハイ! メルセデス」のMBUXも搭載
2019年6月19日、メルセデス・ベンツ日本はSUVの中核モデル「GLE」をフルモデルチェンジして、注文受け付けを開始すると発表した。
内外装を一新、最新技術と装備を搭載して4世代目へ進化
SUVの世界的なブームのおかげで、メルセデス・ベンツもSUVの比率が高まっている。2013年は販売車両の5%だったSUVが、2018年には約20%にまで増大している。
GLEはメルセデス・ベンツSUVの中核モデルだ。初代は「Mクラス」として1988年に誕生。2015年10月にはメルセデス・ラインアップの車名変更に伴い「GLE」となる。
4世代目となる新型GLEは、プレミアムSUVとしての特性はそのままに、内外装デザインを一新し、最新技術と装備を搭載して生まれ変わった。
エクステリアデザインは、メルセデス・ベンツのデザイン思想「センシュアル・ピュリティ(官能的純粋)」を具現化し、現代的ラグジュアリーを表現している。感性と知性が調和した力強い存在感がその特徴で、細かなエッジやラインを減らして面を強調するなど、本質的に重要なものだけを残す質実剛健なデザインとなっている。
また、長いホイールベースと短いオーバーハング、ボディ幅いっぱいまで張り出した大径ホイールを備え、GLEの快適な室内空間と走破性の高さを明示している。
空力的には不利なSUVだが、さまざまな空力対策によりエアロダイナミクスは従来型より大幅に改善し、このセグメントでトップのCd値0.29(欧州仕様参考値)を誇る。
インテリアは、先にデビューした新型AクラスやBクラスと同様、2画面の12.3インチワイドディスプレイを1枚のガラスカバーで融合したコックピットディスプレイが装備される。
センターコンソールにはSUV特有の装備として大きなグラブハンドルを左右に設けた。4つ水平に並んだ四角いエアベントは、標準モデルのフロントグリルに採用されているルーバーのデザインがモチーフとなっており、メルセデス・ベンツのSUVのエッセンスを表現している。
従来型よりホイールベースが80mm延長され、居住性と積載性が向上した。Aピラーが先代より直立方向に起こされたため、乗降性も改善されている。
2列目はこのセグメントのSUVとしては世界初となる6ウエイフルパワーシートを全モデルに標準装備し、左右別々に前後約100mm電動スライドが可能だ。また、可倒式の3列目シート(2人掛け)も全モデルに標準装備している。ラゲッジスペースは、3列目を使用しても160Lで、2-3列目を倒すと最大2055Lまで広がる。
日本仕様のパワートレーンは、「300d」が2.0Lの直4ディーゼルターボ、「400d」が3.0Lの直6ディーゼルターボ、「450」が3.0Lの直6ガソリンターボ(ISG搭載)となる。トランスミッションはいずれも9速ATで、駆動方式はもちろんフルタイム4WD。
「ハイ!メルセデス」でおなじみの対話型インフォテインメントシステムMBUX(メルセデス・ベンツ ユーザー エクスペリエンス)、エアコンやシート設定などを統合的にコントロールするエナジャイジング コンフォート、テレマティクスサービスのメルセデス ミー コネクト、最新世代の安全運転支援システムであるインテリジェントドライブなど、安全&快適装備は一部はオプションだが十分以上のレベルで備わっている。
車両価格(税込み)は、GLE 300dが940万円(税10%)、GLE 400dが1089万円(税8%)/1109万円(税10%)、GLE 450が1132万円(税8%)/1153万円(税10%)。ユーザーへのデリバリーは、GLE 450は6月19日から、GLE 400dは8月以降、GLE 300dは11月以降を予定している。