プレゼンテーション「メルセデス・ベンツEQC プレス発表会」

メルセデス・ベンツ日本株式会社 / 技術

メルセデス・ベンツEQC プレス発表会

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メルセデス・ベンツ日本が電気自動車の「EQC」を発表、オンラインストアで商談予約を開始

2019年7月4日、メルセデス・ベンツ日本は電気自動車「EQC」を発表し、メルセデス・ベンツ オンラインストアで7月18日午前11時から先着順でWeb商談予約を開始する。(タイトル写真は、メルセデス・ベンツ日本の上野社長と、メルセデス・ベンツのアンバサダーとなった騎手の武 豊さん)

CHAdeMO規格にも対応。航続距離はWLTCモードで400km!
EQCは日本におけるメルセデス・ベンツ初の電気自動車(以下、EV)だ。電気のみを動力源としており、WLTCモードでの航続距離は400km(欧州仕様車での試験結果)、6.0kW(日本における使用で想定される200V・30A充電の場合)までの交流普通充電と、50kWまでの直流急速充電(CHAdeMO規格)に対応している。

パワートレーンは、前後アクスルにモーターを1基ずつ搭載し、2基のモーターによる総合最大出力は408ps(300kW)、最大トルクは765Nmを発生する。低中速走行ではフロントのモーターのみで走行し、走行状況に応じてリアのモーターを稼働する4WDだ。

高電圧バッテリーはリチウムイオンで、前後アクスル間のフロア部に搭載し、容量は80kWh。
ドライブモードも「コンフォート」「エコ」「スポーツ」「インディビジュアル」を設定し、バッテリーへのエネルギー回収量もステアリング裏のパドルで4段階の調整が可能だ。

EQCはSUVとSUVクーペの中間に位置するクロスオーバーSUVだ。エクステリアはメルセデス・ベンツのデザインの基本思想である「センシュアル・ピュリティ」をさらに突き詰めている。

シンプルかつシームレスで、すべてが一つの塊に溶け合ったようなフォルムを採用する一方、フロントのブラックパネルや、リアフェンダーからテールゲートまで繋がったリアコンビランプなど、これまでにないデザインディテールや独特なカラーアクセントによって、先進的で独特な外観を形作っている。

インテリアも独特のデザインだ。。ダッシュボードは中央部から運転席側までが大きく切り取られたようなデザインで、その中に、AクラスやGLEのように一枚のガラスカバーで融合された2つの10.25インチディスプレイを、空中に浮かぶように配置している。

切り取られた部分の表面には高級オーディオアンプのヒートシンクを想起させるリブ付きエッジと、それを取り囲むようにアンビエントライトが配される。

先進的なテレマティクスサービスの「メルセデス ミー コネクト」は、「24時間緊急通報サービス」などを最長10年間無償で提供する「安心安全サービス」、Send2Carなどを3年間無償で提供する「快適サービス」の2つのサービスが標準で設定される。

また「ハイ!メルセデス」でおなじみの対話型インフォテインメントシステムのMBUXも「充電ステーションを探して」とか、EV固有の機能にも対応している。

さらに、納車時に車載される専用の充電カードを使用し、全国に約2万1000基(2019年7月4日現在)ある提携充電ネットワークでEQCに充電することができるサービス「メルセデス ミー チャージ」も設定。納車後にサービス登録を行ってから1年間は、月会費及び充電にかかる費用が無料となる。

安全運転支援システム「インテリジェントドライブ」は、Sクラスと同等の最新鋭の「レーダーセーフティパッケージ」を搭載している。パッシブセーフティも、例えばフロントセクションの駆動コンポーネントはEQC専用の新たなサブフレームによって取り囲まれており、通常の内燃機関搭載車と同等レベルの衝突安全性能を実現している。高電圧システムは事故の程度に応じて、適切に高電圧を遮断し感電の恐れがないように設計されている。

車両価格(税込)は、標準モデルのEQC 400 4マチックが1080万円、発表記念特別仕様車のEQC エディション1886(日本限定55台)が1200万円。ハンドル位置は、いずれも右のみ。納車は、エディション1886が2019年10月以降、400 4マチックが2020年春を予定しているので、消費税は10%を適用している。

ピュアEVのSUVは、テスラ モデルXやジャガー i-PACEなどが既に日本デビューを果たしており、2019年中にはポルシェ タイカンも発表されるはず。はたして日本メーカーは、どう対応していくのだろうか。