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ボルボ初となるプレミアムコンパクトSUV、カジュアルな「XC40」が日本上陸
ボルボ・カー・ジャパンは3月28日、同社初のコンパクトSUVとなる「XC40」を発売した。同日には、ボルボブランドを体感するコンセプトストア・ボルボスタジオ青山(東京都港区)にて、同車両の発表会も開催。会場には、1月26日に全国300台限定で予約注文受付を開始し、すでに完売となった「T5 AWD R-Design 1st Edition」も登場した。
都市型のライフスタイルにマッチするデザイン
同社が展開するXCシリーズの「XC90」と「XC60」に続いて導入された「XC40」は、2018年欧州カー・オブ・ザ・イヤーも受賞している。同車両は新開発の小型車向けプラットフォーム「CMA(コンパクト・モジュラー・アーキテクチャ)」を採用しており、価格やサイズなどの違いからXCの3モデルが縦に並ぶヒエラルキーが構成されるのではなく、デザインや乗り味などを含めそれぞれが異なるテイストを持ち合わせているという。
リフトアップされた地上高、大径アルミホイール、そしてSUVらしさのあるプロポーションによって、同車両はしっかりと力強い佇まいを実現している。その一方で、大胆な造形のフロントグリルからディテールの美しさを追求したテールライトに至るまで、あくまでもボルボであることを感じさせる都会的な雰囲気も併せ持つ。
グレードのラインナップと価格は以下の通り。
「XC40 T4」 389万円
「XC40 T4 Momentum」 439万円
「XC40 T4 AWD Momentum」 459万円
「XC40 T4 AWD R-Design」 489万円
「XC40 T4 AWD Inscription」 499万円
「XC40 T5 AWD R-Design」 539万円
「XC40 T5 AWD Inscription」 549万円
クラフトマンシップを注ぎ込んだインテリア
インテリアデザインは、扱いやすさを考慮しつつも極めてスタイリッシュに仕上げている。室内照明にはLEDを採用し、彫刻のような造形が美しいダッシュボードや洗練されたデコレーション・パネルをよりスペシャルに演出。多彩なシートカラーに加え、スポーツモデルの「R-Design」には“Lava”オレンジカラーのフロアカーペットとドア内張りをオプション設定している。
機能性の面においては、多くのドライバーが不便に感じている部分に着目したという。グローブボックスにはバッグがかけられるリトラクタブルフックを追加し、低音用スピーカーはダッシュボード側に移動することでドアポケットの容量を大幅に増加。運転席の下にも、引き出しタイプの収納が備えられている。
さらなる進化を遂げた安全・運転支援機能
同車両は、前述の90シリーズや新型XC60とほぼ同等となる16種類以上の先進安全・運転支援技術「インテリセーフ」を標準装備している。
「歩行者・サイクリスト・大型動物検知機能付衝突回避・軽減フルオートブレーキ・システム」や「BLIS(ブラインドスポット・インフォメーション・システム)」などの充実した機能を備えるほか、新機能として「オートブレーキ機能付CTA(クロス・トラフィック・アラート)」も搭載。自動運転「レベル2」相当の「パイロット・アシスト(車線維持支援機能)」も標準装備し、ドライバーの負担を軽減する。
パワートレインは、出力の異なる「T4」「T5」2種類の2.0リッター4気筒直噴ターボエンジンを搭載。電子制御AWDシステムをベースに、「T4」エンジン搭載車にはFFモデルも用意している。トランスミッションは全グレード共通で8速ATを採用。将来的には、プラグインハイブリッドやEVモデルも追加予定とのこと。
同車両の発表会には、ボルボ・カー・ジャパン代表取締役社長・木村隆之氏と、ボルボ・カー・グループにてエクステリアデザインチーフデザイナーを務めるマクシミリアン・ミッソーニ氏も登壇。
マクシミリアン・ミッソーニ氏は「XC40は90や60をそのまま小さくした弟のような存在ではなく、いとこのようなものである」という考えを述べ、「90シリーズをプレミアムな黒い革靴に例えるならば、60シリーズはスウェードで、他とは違う個性を持ったスタイリッシュな靴。そして、40シリーズは若い心を表現した軽やかなスニーカー。全て異なるアプローチをとっている」と会場に並べた靴になぞらえてXC40のコンセプトを解説した。
木村氏いわく「ヤング・アット・ハート(young at heart)」なユーザーをターゲットにしているという同車両は、これまで以上に幅広い年齢層や女性ユーザーにもアピールできる可能性のある1台となっている。
※価格は全て税込