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【VW ゴルフ 新型】ハイパフォーマンスでも扱いやすいクルマ
4年ぶりに改良が施されたVW『ゴルフ』の全モデルが、5月27日から28日にかけて開催されたVW DAYに展示され、一般には初お披露目となった。
◇ゴルフは日本で最も愛されている輸入車
「ゴルフは1974年にデビュー以来、VWが掲げるモビリティの民主化という伝統を受け継ぐとともに、様々な革新を世界の皆さまに届けてきた」とは、フォルクスワーゲングループジャパン代表取締役のティル・シェア氏の弁。そして、「そのクルマ作りの姿勢は、人々の生活をより快適に、より安全にするだけではなく、常に世界のクルマ作りにも大きな影響を与えてきた。世界を常にリードするベンチマークモデルといえる」と述べる。
また、ゴルフはスポーツモデルやカブリオ、ヴァリアントなどバリエーションを広げながら、1974年の登場以来、累計3300万台以上を生産。日本においても、1975年の導入以来、累計85万台ものゴルフシリーズが発売されており、「日本で最も愛された輸入車といっても過言ではない」という。
新型ゴルフについてティル・シェア氏は、「これまでと同様に世界のコンパクトカーの基準を超える様々なテクノロジーを加えることで、その成熟度を増した」とコメントした。
◇どのモデルでも安定志向のドライバビリティ
同社広報部製品広報の池畑浩氏は、新型で最もアピールしているのは「デジタル化」だとし、特にインパネ周りの変更を挙げる。具体的には、12.3インチ大型ディスプレイのデジタルメータークラスター” アクティブインフォディスプレイ”を採用。これは、ドライバーの好みに応じて5種類の表示モードから選択できるもので、アナログメーターをデジタル表示するとともに、中央のグラフィックエリアをクラシック、燃料消費&走行可能距離、効率、性能&運転支援、ナビゲーションなど好みによって表示内容を変えることが可能だ。これは、ゴルフRに標準装備、ハイライン、GTI、ヴァリアントR-Line、オールトラックにオプション設定される。
もうひとつのポイントはスポーツモデルのパワーアップがある。GTIでは最大トルクは350Nmと変わらないものの、最高出力は、前モデルの220ps から10psアップの230psに。ゴルフRは、30psアップの310psへとなった。なお、ゴルフRの最大トルクは7速DSG(湿式)仕様のみ20Nmアップし400Nmへと強化された(6速MT仕様はトルクの変更はなし)。
また、ゴルフRには新開発の7速DSG(湿式)を搭載。このトランスミッションは、ドイツ仕様のGTI Performance(245ps)とゴルフRにのみ搭載されている(通常のGTIは6速湿式DSG)。このギヤボックスは日本仕様の1.2リットルおよび1.4リットルTSIエンジンに搭載する乾式の 7速DSGとは異なり、より大きな入力に耐えられるよう、湿式のデュアルクラッチシステムが採用されている。これにより、「キレのいい走りを感じることができるだろう」と池畑氏。
そして、「ゴルフは、ドイツであっても、若い免許取り立ての人からお年寄りまで乗るクルマなので、基本的なクルマの動きは安定志向で仕上げられている」とし、ハイパフォーマンスモデルであっても、扱いやすいクルマであることを強調した。