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トヨタ、新型「ヤリス」2020年2月に発売 「ヴィッツ」から一新へ
トヨタ自動車は10月16日、小型車の新型「ヤリス」を2020年2月に発売すると発表した。日本では「ヴィッツ」として販売してきたが、名称をグローバルで統一する。ハイブリッド車(HV)として「世界最高レベルの低燃費」を目指しているほか、トヨタ車として初採用の安全装備も搭載。新たなコンパクトカーとして発信する。
トヨタが2020年2月に発売する新型「ヤリス」(プロトタイプ)
ヤリス(ヴィッツ)は1999年に初代モデルを発売して以来、同社を代表するコンパクトカーとして、国内外で広く販売されてきた。
新型ヤリスには、トヨタが進める新たな設計・生産手法「TNGA」を採用。小型車向けのプラットフォームを開発し、初めて導入した。従来型に比べて、車両重量を50キロ軽量化し、ねじり剛性を30%以上強化。重心高も下げ、軽量で高剛性、低重心の車体を開発した。
外観、内装ともに「無駄をそぎ落とした」デザインを考案。ボディー中心から前後のタイヤに向かう引き締まった造形で、「あふれんばかりの力を凝縮した、今にも走り出しそうな」(同社)外観に。インテリアは、インパネ断面を薄くしたほか、ステアリングホイールを従来より小径化。広さと快適さを確保した。
エンジンは、「直列3気筒1.5Lダイナミックフォースエンジン」を新開発。高速燃焼技術を採用し、低燃費と高出力を両立した。HVには、新世代1.5Lハイブリッドシステムを初採用。システム全体を高効率化したほか、全てのハイブリッドユニットを新開発し、さらなる低燃費を実現したという。また、トヨタのコンパクトカーとして初めて「E-Four(電気式4WDシステム)」を設定した。
標準装備の予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」には、右折時の対向直進車や右左折後の横断歩行者も検知対象とする機能をトヨタ車として初めて採用した。また、最新の高度駐車支援システム「Advanced Park」も初採用。ハンドルだけでなく、アクセルやブレーキも制御し、駐車に必要な操作を支援する。事前に駐車位置を登録すると、白線のない駐車場でも使用可能になる。
その他、ドライビングポジションを記憶させる「イージーリターンシート」、乗り降りの際に運転席と助手席のシートを回転させて傾ける「ターンチルトシート」など、利便性の高い装備もトヨタ車として初めて搭載している。
新型ヤリスは、10月24日に開幕する「東京モーターショー」の期間中、東京・お台場の商業施設「ヴィーナスフォート」に展示。また、10月末から12月にかけて、全国各地で展示する予定もある。