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レクサスの次世代電動化ビジョンを象徴するコンセプトカーがデビュー【東京モーターショー2019】
トヨタ自動車は2019年10月23日、第46回東京モーターショー2019において、レクサスブランドの次世代電動化戦略「Lexus Electrified(レクサス エレクトリファイド)」を発表するとともに、そのビジョンを象徴する電気自動車(EV)のコンセプトカー「LF-30エレクトリファイド」を世界初公開した。
レクサスの次世代電動化ビジョンを象徴するコンセプトカーがデビュー【東京モーターショー2019】の画像拡大レクサス エレクトリファイドとは、電動化技術を用いて車両の基本性能を大幅に進化させ、自動運転や電動化などモビリティー社会が変化し続ける時代においても、顧客に対してクルマがもたらす楽しさ・喜びを提供し続けることを目指す思想である。
具体的には、ハイブリッドで培ったモーター制御技術を軸として、パワートレインやステアリング、サスペンション、ブレーキなどを統合的に制御。これにより走行シーンに応じた駆動力コントロールを行うことで理想的な車両姿勢を実現し、より安心安全で運転する楽しさを感じられるクルマを提供することを目指すという。それを具現したモデルとして、会場でワールドプレミアされたのが、EVコンセプトカーのLF-30エレクトリファイドだ。
LF-30エレクトリファイドは、EVに期待される先進的なイメージを表現したという躍動感あるスタイルが特徴だ。レクサスのデザインアイコンでもあるスピンドル形状をボディー全体のアーキテクチャーとして進化させている。巨大な跳ね上げ式のドアの採用によって実現した、ボディー左右の大きな開口部も印象的だ。ボディーサイズは全長×全幅×全高=5090×1995×1600mmで、ホイールベースは3200mmと公表されている。
インテリアでは、新コンセプト「Tazuna」に基づくコックピットデザインを採用。これは手綱一本で意思疎通を図る、人と馬との関係性にヒントを得たというもので、ステアリングスイッチとヘッドアップディスプレイを高度に連携させることで、運転に集中しながら、多彩な車載機能を操作できるコックピット環境を目指している。
メカニズムでは、モーターの駆動力制御による車両運動制御技術「レクサス アドバンスドポスチュアコントロール」をはじめとする先進技術を数多く採用。4輪それぞれにインホイールモーターを搭載しており、前後の駆動輪を完全独立制御することで、FWDやRWD、4WDなど、走行シーンに応じた適切な駆動方式をチョイスする。システム最高出力は400kW、同最大トルクは700N・mで、0-100km/h加速3.8秒、最高速度200km/hという動力性能を誇る。一充電当たりの航続可能距離は500km(WLTPモード)。
最新のコンセプトに基づいた運転支援機能を搭載し、自動運転や自動駐車だけでなく、自宅駐車場から玄関までの自動送迎機能も備わる。
プレスカンファレンスで、レクサスインターナショナルの澤 良宏プレジデントは、「電動化技術がクルマの楽しさを大きく変革させる可能性を秘めている。レクサスは電動化技術で、今一度クルマの原点である、走りの楽しさを大きく進化させ、クルマの在り方を根本から変えていく」と語った。
今後の具体的な電動化戦略については、ハイブリッド車とプラグインハイブリッド車、燃料電池自動車、そしてEVなどを世界各地のニーズやインフラ環境に応じて開発投入し、ラインナップを拡大。2025年には電動車の販売比率が純ガソリンエンジン車を上回るという目標を掲げた。直近では、2019年11月にレクサス初のEV発表を予定しているほか、2020年前半にはPHVやEV“専用”モデルの投入を計画中とした。