プレゼンテーション「トヨタとNTT共同記者会見」

トヨタ自動車株式会社 / 技術

トヨタとNTT共同記者会見

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THE PAGE(独自媒体なしにてYahoo!ニュースより)

トヨタとNTTが会見 スマートシティー構想で提携(全文3完)使う人が幸せになる方法を考えたい

 トヨタ自動車と日本電信電話(NTT)は24日午後、都内で共同記者会見を開き、スマートシティー構想での提携を発表した。

※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「トヨタとNTTが共同会見 「スマートシティー構想」で提携(2020年3月24日)」に対応しております。

業界の垣根を越えた連携にどう臨むのか

司会:それではオンラインでご参加いただいている皆さま、ご質問がございましたら画面上の手をあげるボタンをクリックしてお待ちください。こちらから指名させていただきますので、お名前をお呼びしましたらご質問をお願いいたします。それでは【蕎麦谷 00:43:41】さま、ご質問をお願いいたします。ぜひカメラをオンにしてご質問ください。

産経新聞:産経新聞の蕎麦谷といいます。

澤田:ありがとうございます。

産経新聞:聞こえてますでしょうか。

豊田:はい、聞こえてます。

産経新聞:NTTの澤田社長にお伺いしたいんですけれども、多くの仲間と未来をもっと良くしたいというふうなことで、今後IoTのビジネスをグローバルに展開していくことを考えると、トヨタ以外の、例えば自動車メーカー、あるいは自動車に限らずハウスメーカー、家電メーカーなどと異業種連携っていうのが進んでいくと思われるんですけれども、NTTで今回のような業界の垣根を越えた連携について、どのようなスタンスで臨んでいくのかをご説明いただけますでしょうか。

澤田:ありがとうございます。基本、章男社長がおっしゃったように私どももオープンマインドです。現実にはすでにいろんな会社の方々と協業を行っております。スマートシティにおいてもそうですし、モビリティにおいてもそうでございます。そういう意味では、トヨタとNTTのスマートシティにおける連携はコアですが、この業務提携は排他的ではありませんので、オープンマインドで対応していきたい、そういうふうに考えております。

産経新聞:ありがとうございます。

司会:よろしいでしょうか。それでは以上でオンラインからのご質問は終了いたします。ありがとうございました。

司会:それでは再び会場から質問を頂戴したいと思います。一番左の列、前から2番目の列ですが、右から2番目の方お願いします。

GAFAに対抗したいのか

読売新聞:読売新聞の【フクシマ 00:45:46】と申します。マスク着けたまま失礼します。2点あります。1点目が、このモビリティとかスマートシティっていうのは、やはり米国の巨大IT企業といわれているようなGAFAとかも力入れてると思うんですが、そこに対して両社で資本提携まで結んで対抗していきたいという思いがあるのかどうかをお伺いしたいです。

 もう1つは澤田さん宛てなんですが、今回スマートシティ、最初は当然5Gを使い倒していくことになると思うんですけれども、今後6Gの実現に向けて、今回の裾野の場所とかが、そういうテストベッド的なものになっていくのか、そこを使ってどんどん開発とかテスト、試験をやっていくのか、そういうものになるのかどうかをお伺いしたいです。よろしくお願いします。

澤田:ありがとうございます。先にいいですか。

豊田:はい。

澤田:1点目のGAFAの議論でございますが、もちろんオープンマインドでGAFAがご一緒にという場合は、たぶん章男社長も私も、それはもう是々非々で考えるわけですが、この構造を見るとやっぱり私はGAFA対抗が大いにあると。私たちがつくるものを幅広く世界で使ってもらうように、その結果、国も世界も強くなるようにっていうのがベースですので、そういう意味で言うとGAFA対抗という意識は、私はあります。どうですか。

こだわりたいのはデータの使い方

豊田:NTTさんといえば、もう国家そのものなんですよね、私らから見ますと。それでわれわれも、われわれは田舎の自動車会社ですけど、ともに、グローバルに見ますと、グローバル企業というか、世界で戦ってる企業だと思います。その2社が手を組み合いながら、かつオープンマインドで、日本もまたなかなかやるなというようなところでの対抗というのは非常にウエルカムだと思います。

 ただ、われわれがこだわっていきたいのは、たぶん澤田社長も同じだと思いますけど、そこに人が中心であるということと、データの使い方ですね。データの使い方を、決して、いわば使っていただく方が幸せになる方法を考えていきたいということでありますので、そこのところでいろんな価値観、考え方があると思いますが、非常にそこが一番の両社の関係を縮めた点だと思います。ですからその辺は今後どうオープンにいこうが何しようが、そこの考え方っていうのはわれわれ2人がやっぱりこだわっていくところなんじゃないのかなというふうに思っております。

澤田:GAFAがそういうふうに動いてくれたらもちろん連携です。

豊田:はい。

澤田:GAFAはそうじゃないモデルではありますよね。で、よろしいですか。

読売新聞:はい。

澤田:2つ目のIOWN含めての、いわゆる新しい5G、ビヨンド5G的な新技術については、できればそういうスマートシティで、例えば東富士で、Woven Cityで実験をしたい、研究をしたいという意識があります。で、IOWNのGlobal Forumにもトヨタが入っていただく、今動きになっておりますので、こういう新しい研究も両社でやれるものをやっていきたいと、こういうふうに考えています。

研究開発費でGAFAに劣るのでは?

読売新聞:ちょっと重ねて、関連なんですけれども、その中でGAFAとは研究開発費の問題で結構、彼らはやっぱり3兆円とかすごい規模でやっていますけれども、その研究開発費で日本がちょっと劣るのではないかという思いもあるんですが、どこに集中してやっていくとか、その辺りのお2人の考えをちょっとお伺いできればと思います。

澤田:よろしいですか。

豊田:はい。

澤田:研究開発費の議論は、はっきり言いまして尺度が違うと思うんです、国で。GAFAたちの、アメリカの方のやり方っていうのはやっぱり会社買収も含めての議論が大きいですので、そういう部分も入っているっていうふうにまず見れます。弊社の例で言うと試験研究費に今特化していますが、サービス開発費は入れていません。それで2000億レベルですが、もしサービス開発を入れるなら5000、6000は十分いってしまうような、今でさえそういう状況です。これからのものについてはわれわれがいろんなコンセプトも含めて考えていきますので、ちょっと研究開発費が今どうなっていくかというのはお答えできるような状況にはないと思います。すいません。

豊田:昨年来、この2年間、トヨタ自動車はいろんな感じで、CASEですね。CASE絡みの投資をやるに当たり、テクノロジーカンパニーとかGAFA絡みの会社ともずいぶん連携を深めてきております。そういう中で彼らがなぜトヨタを選んでいるかと申しますと、やっぱりリアルな世界があるからだと思います。やはりハードウエアの、先ほども申しましたけどもDurability、Parts、Repairabilityの3点ですね。あれがあるが故に選ばれておりますので、NTTさんもわれわれもリアルの世界でずっと引っ張ってまいりました。

 それが時代に合わせた形、そして今後もさらに持続的に成長していくように自分たちの業態変革を、こちらは先行してやっておられますけど、そういうのをやっていこうという会社ですので、ですからそんな日本の会社も、皆さん方も日本のメディアでもありますから、ぜひとも優しく応援いただきたいというふうには思います。

読売新聞:ありがとうございます。

司会:それでは予定の時間もまいりましたので、この辺りで質疑応答を終了させていただきたいと存じます。両社長はいったんご降壇願います。これよりフォトセッションの準備をさせていただきます。しばらくお待ちください。

(完)【書き起こし】トヨタとNTTが会見 スマートシティー構想で提携