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中空式“ボウタイ”エンブレムの新型シボレー・カマロ登場。現行モデルは20代に”刺さる”1台に
ゼネラルモーターズ・ジャパンは11月22日、東京都内で発表会を行い、2019年モデルにあたる新型カマロを発表。あわせて特別限定モデル『シボレー・カマロ LAUNCH EDITION』もお披露目した。国内での販売は11月22日から、価格は529万2000円〜712万8000円だ。
この新型モデルのカマロは2018年4月に本国アメリカで発表されたもの。現行の第6世代モデルは2016年(日本国内導入は2017年)に登場したもので、それ以来のアップデートとなる。
新型カマロは現行モデルから、空力性能向上を考慮しつつ、LED式ヘッドライトやテールライト、フロントグリル、ホイールなどフロントとリヤのデザインが変更されている。
特にフロント部はシボレーのトレードマークである“ボウタイ”がブラックグリルバーと一体化したデザインになったことで、ブラック塗装のグリルがフロント全体に広がっているような印象に。よりマッスルカーらしい精悍な顔つきになった。
また、この“ボウタイ”は内側が空洞の新デザインとなっていて、エアフローの改善にも寄与しており、冷却性能が向上。パフォーマンスも追求したデザインになっている。本国ではグレードごとに異なるフロントデザインが採用されているが、日本仕様では展開される3モデルとも同じ中空式“ボウタイ”フェイスとなるのも特徴だ。
最上位グレードのカマロSSはボンネットフード中央部にもエアーを排出するためのインテークが設けられているほか、新開発のパドルシフト付10速オートマチックトランスミッションも搭載。低速域から優れた加速性能を発揮する。
加えて、カマロSSはカスタムローンチコントロール、リヤタイヤをバーンアウトさせるラインロックも標準装備されており、サーキット走行をより楽しめるようになった。
インテリアでは、インフォテイメントシステムが改良され、より高精細なディスプレイを搭載、Apple CarPlayやAndroid Autoなどにも対応する。カマロSSにはリヤカメラミラーが新採用された。
ボディサイズや足回りなどは従来モデルから変更なし。搭載するエンジンも直噴2リッターの直列4気筒ターボエンジンと、6.2リッターのV8直噴エンジンの2タイプで変更はない。本国では3.6リッターのV6モデルもラインアップされているが、国内では展開されず、全グレードとも左ハンドルのみの提供となる。
展開されるモデルは2リッターターボのカマロLT RSと、コンバーチブル、V8搭載のカマロSSの3種類で、価格はそれぞれ税込みで529万2000円、615万6000円、680万4000円となっている。
この新型モデルに合わせて発表された限定モデル『LAUNCH EDITION』は、初代カマロなどで人気を集めたオレンジのエクステリアカラー“クラッシュ”を採用した1台。これにブラックカラーのセンターデカールやブラック塗装のホイールを装備しており、ベースモデルよりスポーティかつパワフルな印象を与えるモデルになっている。
こちらは2リッターエンジンのLT RS、V8エンジンのSSの2モデルが用意されており、それぞれ20台、30台の計50台限定販売。価格はLT RSが561万6000万円、SSが712万8000円となる。
発表会に登壇したゼネラルモーターズ・ジャパンの若松格社長は「(日本国内で展開している)第6世代のカマロは7割を超えるお客様が、カマロはもちろんGMのクルマにも乗ったことがないというお客様。これはうれしい誤算です」という。
「この新規顧客を年齢別に見ると、20代のお客様が一番多い。特に最近、“若者のクルマ離れ”と言われていますけど、そのなかでカマロに乗りたいという若い世代がこれほど多い。“カマロ貯金”をしているという方もいました」
「私たちはアメリカ車の文化を浸透させることを目指していますから、これは大きな励みになります。個人的に、私が初めてカマロに乗ったのも20代でしたから、決しておかしなことではないんですが」
今回、このカマロの発表会は渋谷駅にほど近い複合施設『渋谷キャスト』で行われ、ビル前の広場に限定モデルを含めた3台が展示された。若者が集まる渋谷に現れたマッスルカーに、道行く学生などが足を止めて視線を送る姿も散見され、若い世代に“刺さる”1台になっていることがうかがえた。
なお、この渋谷キャストでは11月25日(日)まで、新型カマロLT RS(LAUNCH EDITION)、カマロ・コンバーチブル、カマロSSの3モデルが展示されるほか、オリジナルフードを楽しめる『CAMARO BAKERY』も展開される。