朝日新聞
角張ったジムニー再び スズキ、20年ぶり全面改良
スズキは軽四輪駆動車「ジムニー」を20年ぶりに全面改良し、5日発売した。4代目となる新型車は、車体が丸みを帯びていた先代と異なり、初代、2代目のような角張ったデザインを採用。「誰が見てもジムニーと分かる」(広報)デザインに仕上げた。
左右どちらかのタイヤがぬかるみで空転した時、もう一方のタイヤが停止してしまう課題を克服し、片方のタイヤだけでもぬかるみから抜け出しやすくする仕組みをジムニーとして初めて採用。舗装されていない道でも安定して走れるようにした。全13色で、消費税込み145万8千円から。
同じシリーズの小型の四輪駆動車も20年ぶりに全面改良し、「ジムニーシエラ」(排気量1・5リットル)として同時発売した。全12色で、同176万400円から。
ジムニーは1970年、当時は珍しかった軽四輪駆動車として販売を始め、世界で累計約285万台を販売した。鈴木俊宏社長は5日の発表会で「機能美にこだわった。四輪駆動車に乗ったことがない人にも新しい世界を感じて欲しい」と話した。