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シトロエン 新型C3 発表会レポート|ウェアラブルカメラも備わるアクティブで楽しいフレンチコンパクトがやってきた
2017年7月、フランス・シトロエンから3代目C3の日本導入が発表された。
競争の激しいコンパクトカーセグメントの中で、共にシトロエンらしい独自の個性を持つ歴代C3。2002年の初代登場以来、全世界で350万台以上の販売を記録するシトロエンのベストセラーカーだ。
そんな歴代モデル同様、オリジナリティという面ではフルモデルチェンジした新型C3も負けていない。C4カクタス譲りのエアバンプをはじめ、ブラックのフェンダーアーチなど、力強く個性的なSUV風クロスオーバースタイルが印象的だ。
新型C3の個性がシトロエンのブランドイメージそのものをリフレッシュさせる!
ここまで個性が強い新型C3だが、プジョー・シトロエン・ジャポンのマーケティング部 商品企画部の関 博幸マネージャーは「トレンドやスタイルに敏感なアクティブなファミリー層や、若者たちを取り込み、シトロエンのブランドイメージそのものをリフレッシュする狙いがあった」と説明。
そもそもコンパクトカーに求められる実用性や快適性、求めやすい価格などの基本要件は押さえつつも、セグメントの殻を破るべく大胆なデザインを採用したと話す。
外装同様、新型C3は内装も魅力的だ。
水平基調のインパネはシンプルだが、細部に渡り”デザイン”の手が込んでいる。タブレット端末のようなセンターディスプレイはタッチスクリーン式。しっかり日本語の対応済みだ。旅行カバンのストラップから着想したというドアハンドルや、洒落たソファーのようなシート地素材で居心地も良い。シート自体もたっぷりしたサイズで、ロングドライブでも快適そうだ。
また新型C3で話題を呼びそうなのが、世界初採用の機能”シトロエン・コネクテッドカム”だ。これはフロントウィンドウの先を映し出すオンボードカメラを用いたもの。ドライブレコーダーの機能があるばかりではなく、旅先の写真や動画を撮ることが出来るうえ、スマホ経由でSNSにシェア出来るという、実にイマドキな装備なのだ。
確かに、後付けのドラレコの機能を用いて、美しい車窓風景の動画をYouTubeに共有したりするユーザーは最近増えているとはいえ、動画編集などの手間がかかることから、まだまだ敷居が高いのも事実。新型C3のコネクテッドカムなら、もっと気軽に、より多くのユーザーが同様のことを楽しむことも出来るだろう。おそらくこのあと日本車などでも、後を追うかのように同様の装備を誇るクルマが急増するに違いない。
シトロエン新型C3のパワートレインは、1.2リッター”PureTech”(ピュアテック)3気筒ターボエンジンと、アイシン精機共同開発の6速オートマチックトランスミッションの組み合わせとなる。最高出力110ps(81kW)/5500rpm、最大トルク205Nm/1500rpm。1160kgと軽量なボディとの組み合わせで、十分な性能を備えていると共に、JC08モード燃費18.7km/Lをマークするなど、実燃費や環境面でも配慮がなされている。またシトロエンの名に相応しく、乗り心地や静粛性にも気を配った点にも注目したい。
ラインナップは2グレードを用意。ベースの”C3 FEEL”(フィール/216万円)と、上級グレードの”C3 SHINE”(シャイン/239万円)で、FEELでも歩行者検知機能付き緊急自動ブレーキ”アクティブセーフティブレーキ”や車線逸脱警報”レーンデパーチャーウォーニング/ドライバーアテンションアラート”を標準装備する。”シトロエン・コネクテッドカム”やバックカメラについてはSHINEのみの装備。またSHINEのみのオプションとしては、開放感溢れるパノラミックガラスルーフの設定もある。
ボディカラーは全7色。単色仕様に加え屋根周りを別色とするバイトーンルーフも3色が設定され、21通りの多彩な組み合わせが可能となる。FEEL/SHINE共に、日本への導入は2017年9月頃を予定している。
そして9月の正規導入に先立ち、7月中には先行導入モデルとして”C3 SHINE DEBUT EDTION”が200台限定モデルでやって来る。アクティブセーフティブレーキが未装着なのが惜しいところだが、16インチタイヤ&ホイールの他モデルに対し、デビューエディションでは17インチタイヤ&ホイールを装備。ボディカラーは共にバイトーンルーフ仕様の3色を設定し、価格は226万円となっている。