プレゼンテーション「新型シトロエン C3発表会」

グループPSAジャパン株式会社 / 技術

新型シトロエン C3発表会

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超個性派コンパクト「シトロエンC3」が日本上陸!

シトロエンのコンパクトハッチバック「C3」がフルモデルチェンジされ、7月7日、東京で発表会が行われた。斬新なデザインで、ヨーロッパデビューから大きな注目を集めている超個性派コンパクト「新型C3」だが、いよいよ日本でもリリースされることとなった。新しいC3はユニークな魅力にあふれたモデルで、それまでの標準的なハッチバックから、今回は大胆なイメージチェンジを行なってきた。かたまり感のあるラウンドフォルムに、シャープなイメージのLEDライトを配置し、C4ピカソやC4カクタスなどと同様の個性を強く主張するフロントデザインとなっている。さらにSUVらしいホイールまわりのダイナミックさも身につけ、鮮やかなカラーコーディネーションで個性をアピールする。
 ラインアップは、「C3フィール(216万円)」と充実装備の「C3シャイン(239万円)」の2グレードで、「C3シャイン デビューエディション(226万円)」が限定200台でリリースされる。 大方の予想よりも手頃なプライシングは戦略的で、大きな話題を呼びそうだ。

全長4m未満というコンパクトなボディに、独創性を詰め込んだC3。見るひとに「こんなの、はじめて!」と思わせるデザインをねらったというが、高く立ち上がったフロントエンドも力強い印象を与えながら水平基調のウェストラインヘと連続していく。特徴的な上下2分割のヘッドライトとデイタイムランニングランプ、そしてボディ同色の大きなバンパーが、ボンネットを実際よりも高く見せる。エンブレムのダブルシェブロンからLEDデイタイムランニングランプへと真横に伸びる2本のクローム装飾は、ワイドさも感じさせ、黒いAピラーがルーフを浮き上がらせて見せるサイドビューは、大型のホイールなどと相まって、一見「SUV?」と思わせる。サイズを超えた存在感を放ち、インパクトは申し分ない。独特のライト配置、エアバンプやSUVの要素を取り入れた大胆なデザインに加えて、7色のボディと3色のルーフ、2タイプのインテリアなどの多彩なカラーコーディネーションが、個性をさらに演出する。

そして、強烈なアクセントとなっているのがサイドにレイアウトされた「エアバンプ(Airbump®)」。これは、空気が入った柔らかい素材が、軽い接触からボディ側面を守ってくれるというもので、C4カクタスで大きな注目を集めたものだ。

室内もオリジナリティあふれる空間となっている。インテリアカラーは、シンプルで光沢のある「グレー」とエネルギッシュでダイナミックな「アーバンレッド」が選べる。全体的なデザインは、丸みを帯びたアウトラインで統一され、エクステリアのイメージと連動している。また、旅行鞄からモチーフを得たというドアストラップは、美しく仕上げ縫いが施され、旅をテーマにしている。けっして華美ではなく個性的、そしてシンプルなのにエレガントという絶妙な洗練さは見事で、ディテールにまで徹底されたオリジナリティあふれるデザインは、年代や性別に関係なく多くのひとを魅了することだろう。

ダッシュボードは水平基調のデザインで、エアコンのアウトレットなどは丸みを帯びたフォルムで統一される。直感的に操作でき、視認性の高いディスプレイやスイッチなど、「アドバンストコンフォート」の思想は、ディテールにも及んでいる。

ルームミラーと一体型となった「コネクテッドカム(ConnectedCAMCitroën™)」は、GPSを搭載し、ドライブ中の印象的なシーンや出来事を撮影できるフルHDカメラで、標準装備としては世界初となる。前方視界120°の写真と動画をワンタッチで撮影し、保存することができる。また、専用アプリによってスマートフォンに接続して、これらのデータをSNSで簡単にシェアすることも可能で、ドライビング体験を広く共有できるコミュニケーションツールともなる。また、万一のトラブルに備えてのドライビングレコーダーとしての機能も持ち合わせるので安心。GPSを内蔵し広大な駐車場などで駐車位置を簡単に見つけ出す機能も便利だ。

新しいC3に搭載されるエンジンは、1.2Lの「ピュアテック(PureTech)」3気筒ターボエンジン、1種類のみとなる。2年連続でインターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤーの最優秀賞に輝いた定評あるユニットで、最高出力110馬力、最大トルク21.0kgm。小排気量ながら200バールという高圧燃料噴射システムによって燃焼効率を進化させている。強力なトルクに優れた燃費性能も併せ持ち、エンジン自体もコンパクトで、全体の軽量化に加え、優れた回頭性も生みだしている。

今回のC3で注目したいことのひとつが、安全性の向上。走行中、フロントウィンドウ上部に内蔵されたカメラが、前方の車両や障害物を検知し、ドライバーが回避操作を行わない場合には自動的にブレーキを作動させ、追突事故などの危険を回避、あるいは衝突の衝撃を軽減する「アクティブセーフティブレーキ」を搭載する。作動範囲は時速5km~140kmと広く、時速80km以下では停止車両を、時速60km以下では歩行者を検知する。また、斜め後方の死角に存在する後続車両などを超音波センサーが感知し、ドアミラー内にオレンジ色の警告灯を点灯させる「ブラインドスポットモニター」も備わり、安心感が高まっている。

 2002年以来、全世界で350万台以上を売り上げたシトロエンのベストセラー「C3」。斬新なデザインと革新性といった、シトロエンらしさいっぱいのニューモデルは、コンパクトカーを探し求めるクルマユーザーに、国産車やドイツ車だけではない有力な候補となることだろう。