シトロエン新型「ベルランゴ」2グレード展開で10月発売

グループPSAジャパンは2020年8月26日、シトロエンの両側スライドドアのMPV（マルチ・パーパス・ヴィークル）「ベルランゴ」のカタログモデルの先行予約キャンペーンを開始しました。「ベルランゴ」は10月1日から正式に発売されます。

ベルランゴは2019年10月に先行特別仕様の「デビューエディション」がオンライン予約され、当日のわずか5時間半で予約は満杯になりました。そのため、11月30日に「デビューエディション」の第2回目のオンライン予約を行なうなど、知る人ぞ知る人気モデルです。

そして2019年時点から公表されていたように、通常の量販仕様の発売がようやく10月から開始されることになります。

カタログモデルとしての導入にあたり、先行発売モデルの「デビューエディション」とほぼ同等の装備となるメイングレードの「シャイン」と、装備を一部省き、より道具感を強調した「フィール」の2グレードが設定されています。

さらに特別仕様車として充実装備とマットオレンジのアクセントでスタイリッシュな「シャイン XTR PACK」を設定しています。

ベルランゴは、ヨーロッパでは1996年から発売されている商用バン/MPVワゴンで、この分野ではルノー カングーとならぶアイコン的なモデルで、今回導入されるのはEMP2プラットフォームを採用した3代目ベルランゴです。ヨーロッパでは2018年から販売されています。

ボディサイズは、全長4405mm、全幅1850mm、全高1850mm、ホイールベース2785mmで、日本でも取り回しがしやすいサイズで、デザイン的にも正面からは正方形の縦横比となるユニークなパッケージングです。ボディ側面には空気入りのエアバンプも装着され、並みのミニバンとは違う、ミニバン、MPV、SUVテイストをミックスさせたユニークなクルマです。

またリヤドアは両側スライドドアで、リヤ席はヨーロッパ車らしく3席が独立しています。またリヤ席を畳むことで完全にフラットなスペースを生み出すことができます。ラゲッジスペース長さ＝奥行きは、5人乗り状態で0.94m（実測）、リヤ席を畳んだ2人乗り状態で1.74m、助手席を倒せば最長約2.7mの長尺物に対応できます。

ラゲッジ容量は、5名乗車時でトノカバー下が597L、2列目シートを倒した最大積載状態では2126Lという大容量になります。また室内は多数の収納スペースが設定されているのも特長で、旅客機のようなルーフ部分の収納スペースは独創的です。

装備面ではベルランゴは最新の安全システムである自動緊急ブレーキ、アクティブクルーズコントロール（ストップ機能付き）、レーンキープアシスト、道路標識検知、リヤカメラ、前後の超音波センサーによるブラインドスポットモニターシステム、インテリジェントハイビームなどを装備しています。

パワートレーンはシトロエンとしては初搭載となるグループPSAの最新世代の1.5LクリーンディーゼルエンジンDV5型（アイドリングストップ付き）にアイシンAWとの共同開発による電子制御8速オートマチックトランスミッション（EAT8）を組み合わせています。

DV5エンジンは、130ps/300Nmを発生し、ディーゼルとは思えない軽快な吹け上がりとドライバビリティ、低回転からの高いトルク、最新の排気浄化システム（酸化触媒、SCR選択還元触媒、DPF微粒子フィルター）による高い環境性能を備えています。また、EAT8オートマチックトランスミッションはロックアップを多用し、ダイレクトな変速とワイドスプレッド化により高速クルーズ時の燃費を向上させています。

燃費はJC08モードで21.2km/L、WLTCモードで18.0km/Lで、ディーゼルモデルらしい燃費性能となっています。

なおシャシーは、「シトロエン アドバンスド コンフォート」のブランド哲学に基づき、シトロエンならではの乗り心地を実現。あらゆるコンディションでドライバーと同乗者が同じように快適性が実現しています。

「シャインXTR PACK」は、カタログモデルの発売を記念して設定した特別仕様車です。シャインをベースに、マットオレンジのアクセントカラーをサイドのエアバンプ、ランプベゼルなどに配し、前後バンパーのアンダーガード風デコレーション、17インチ専用デザイン アロイホイール、フロントドア専用XTRバッジを装備。

インテリアはオレンジアクセントが入ったグリーンのダッシュボードと同じくオレンジアクセントの専用シート生地となっています。