プレゼンテーション「NEW CITROËN BERLINGO オンライン発表会」

グループPSAジャパン株式会社 / 技術

NEW CITROËN BERLINGO オンライン発表会

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シトロエン、新型「ベルランゴ」オンライン発表会 高い実用性ながら遊び心を持ったMPV

シトロエン(Groupe PSA Japan)は8月26日、新型レジャーアクティビティビークル「ベルランゴ」のオンライン発表会を開催した。

 公開された動画では、Groupe PSA Japan 代表取締役社長 アンジェロ・シモーネ氏が登場。ベルランゴのアピールポイントを「車内スペースがゆったりと広いこと」「ホビーや好みに合わせて車内を自由自在にカスタイマイズできること」と紹介し、「キャンプ、サーフィン、ゴルフ、家族での外出などに応用でき、個人的にみても重要ポイントを満たしている1台」と話した。

続けて、Group PSA Japan マーケティング部 マーケティング ダイレクター トマ・ビルコ氏が、ベルランゴを「われわれが思い描く最高の仕上がりになったクルマ」「シトロエンが追求したシトロエンらしいミニバン」「高い実用性ながら遊び心を持ったベストバランス・カー」と紹介。コンフォートさと乗り心地はクラス最高レベルであり、ドライバーだけでなく同乗者にとってもファーストクラスライドを提供するため、それぞれのスペースにおける快適さと実用性を考慮して開発が行なわれたと述べた。

また、ベルランゴは1人ひとりの趣味やライフスタイルに合うように、たっぷりのスペースと機能を搭載しているため、「家族旅行やゴルフ、サーフィン、サイクリング、スキーなどのアウトドアアクティビティだけでなく、外で仕事をする際にもパーフェクトなクルマ」「オリジナル空間をエンジョイしながら、目的地まで旅をするパーソナルスペース」と説明。「情熱とLOVEを持って開発したクルマです。Inspired by You. 皆さんにインスパイアされました。ベルランゴをぜひ楽しんでください!」と締めくくった。

ベルランゴの装備や特徴の詳細については、Group PSA Japan マーケティング部 シトロエン プロダクトマネジャー 水谷昌弘氏が紹介。

ベルランゴは「C3 AIRCROSS SUV」と3列シート7人乗りモデルの「グランド C4 スペースツアラー」の中間に位置する、CセグメントのMPVにカテゴライズ。国産車のミニバンはほとんどがスライドドアを採用しており、乗用車市場の3分の1以上となる、昨今人気のSUVの約2倍となるボリュームを構成。2019年の輸入車におけるCセグメントMPVのシェアは5.3%で、その中でスライドドアを備えるモデルは1車種しかなく、潜在的な需要に応えることができるとした。

パワートレーンは最高出力130PS、最大トルク300Nmを発生する直列4気筒 1.5リッターディーゼルエンジンを搭載。輸入車では欧州メーカーを中心にクリーンディーゼルのラインアップが増え、環境性能を重視するカスタマーの支持を得て、2015年に10%だったシェアは2019年には27%を超えるまでになっているという。他社は2.0リッターユニットがほとんどを占めるため価格帯が高くなる一方で、ベルランゴのエンジンはPSAグループ最新テクノロジーを詰め込んだ1.5リッターであり、酸化触媒、AdBlue添加のSCR、DPFを一体構造として、効率よく排出ガスをクリーンにすることができるとした。

 トランスミッションはアイシンAW製の8速ATで、パドルシフトによるギヤ選択が可能となるマニュアルモードと、燃料消費を抑えるエコモードを装備。WLTCモード燃費は18.0km/Lを実現している。

ベルランゴのデザインについて。外装はシトロエン全車に通じるアイデンティティを採用。ボクシーなシルエットを持ちつつ、角のとれた柔らかなラインで包むスタイリングでシトロエンのキャラクターを強調。デイタイムランプを上段に、ヘッドライトをその下に配置して、2段構えのライトによりユニークな顔つきとした。また、Aピラーをブラックアウト処理してガラスエリアのパノラマ感を演出するとともに、実用とデザインを兼ね備えたエアバンプや、アイキャッチとなる色使いでアクセントを付与している。

 車内は、実寸法以上のワイド感が強調されるよう、水平基調の内装を採用。シートは柔らかな感触で座り心地がよく、長時間でも疲れないサポート性にも優れていて、フランス車ならではのこだわりが詰め込まれている。また、旅行から着想を得て、革のトランクケースをモチーフとしたステッチ入りベルトをダッシュボードのアクセントとして付与されている。

1歩進んだ快適性を主眼に置いた商品開発をキーとして、「アドバンストコンフォート」と名付けた独自のコンセプトでシトロエンらしさを創出。バカンス大国フランスが作る、レジャーを楽しむためのクルマとして、使い勝手やドライブ中の楽しさを追求したアイデアの数々を採用。ワークライフバランスに長けた国民性が育て、改良を重ねて3代目となったベルランゴは、遊び尽くすためのよきパートナーと称すべき際立つ存在となったとしている。

 雨天時にはひさし代わりにもなる大きなリアゲートは、全開が困難な場合はガラスハッチのみの開閉も可能。ラゲッジトレイは高さが2段階で変更でき、かつ半分に折りたたんで背の高い荷物にも対応できる。リアシートは3分割にすることで乗車人数や荷物の量に合わせて自在なシートアレンジを可能にし、フォールディング時に座面が沈み込む設計のため、助手席を前方に倒せば最大2.7mもの長尺物をフラットに積み込むこともできる。荷室はトレイ下で597L、トレイを外すと983L、リアシートをたたむと2126Lという容量を確保した。

ベルランゴの特徴の1つとなる広大な開口面積を持つガラスルーフは、陽光降り注ぐ抜群の開放感を得られるほか、電動メッシュシェードで直射日光を遮ることも可能。センターの半透明のフローティングアーチは、小物を置くコンパートメントとして活用でき、夜はほのかなアンビエンスライトで車内を演出する。

ベルランゴには28か所、186Lにもおよぶ収納スペースを配置。後部座席足下には床下収納が、60Lのルーフボックスは室内からもリアゲートからもアクセスできる構造となっている。助手席のフロントエアバッグを天井から展開させる設計により、ダッシュボードにも小物入れを設定できた。

最新の運転支援技術も全車装備され、フロントガラスの上部に備え付けられたマルチパーパスカメラにより、安全なドライブをサポート。歩行者や車両を認識して万一の衝突を回避し、被害を軽減するアクティブセーフティブレーキや、高速道路でのアクティブクルーズコントロール、車線をはみ出しそうになるとステアリング補正を行なうレーンキープアシスト、先行車と対向車の有無を見極めハイビームとロービームを自動で切り替えるインテリジェントハイビーム、制限速度と進入禁止標識を自動認識するトラフィックサインインフォメーションなど備える。

 また、スマートフォンとの連携も可能で、全車がApple CarPlay、Android Autoに対応。上級グレードではワイヤレスチャージャーも装備される。

なお、カタログモデル導入を記念して、SHINEに特別仕様車「XTR PACK」を設定。ボディカラーは「サーブル」で、内外装にオレンジのアクセントカラーを配置。大径17インチのバイトーンホイールで足下をグレードアップし、前後バンパーにはアンダーガード風の装飾を追加している。

 8月27日~30日には、ららぽーと豊洲にてベルランゴの展示イベントを開催するほか、先行予約受け付けを記念して、先行予約の上成約すると、あの「SEETROEN」(関連記事参照)をプレゼントするキャンペーンも実施する。