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アウディQ5が「MLB evo」を採用し2代目へ進化。
アウディのミドルサイズSUV「Q5」が9月20日、2009年の日本導入以来初めてフルモデルチェンジ。新型2代目が10月2日に発売されることが正式発表された。
エクステリアは、切れ長になったヘッドランプと水平方向に大型化されたシングルフレームグリルによって、フロントマスクはクールながらもより鋭く迫力のあるものに。インテリアも水平基調のデザインとなり、クリーンかつ開放感のある居心地を乗員すべてにもたらしてくれるようになった。なお、荷室の容積は先代より10L拡大され550Lに。後席を倒せば1,550Lにまで拡大することが可能だ。
新型Q5には、昨年2月に日本導入されたミドルサイズセダン&ワゴンの新型「A4」をルーツとする、進化版の縦置きエンジンプラットフォーム「MLB evo」が採用されている。ボディはキャビンまわりの骨格に熱間成形鋼板やテーラーロールドブランク材が、ボンネットやバックドア、サスペンション取付部、バンパービームなどにアルミ合金が用いられることで、ボディ単体で先代より約20kg軽量化された。
さらに、前後5リンク式サスペンションにはアルミ合金を多用。これにより、ボディサイズは全長×全幅×全高=4,680(先代比+50mm)×1,900(同0mm)×1,665mm(同+5mm)、ホイールベースは2,825mm(同+15mm)と若干大きくなったにもかかわらず、先代より約60~70kg軽量化されている。
日本仕様に設定されるパワートレイン・グレードは、252ps・37.7kgmを発する2L直4直噴ガソリンターボエンジンと新開発の7速DCT、センターデフにマルチプレートクラッチ、リヤデフにデカップリングクラッチを備え伝達効率を大幅に改善した新たなクワトロ4WDシステムを組み合わせた「Q5 2.0 TFSIクワトロ」と、354ps・51.0kgmを叩き出す3L V6直噴ガソリンターボエンジンと8速AT、通常時の前後トルク配分を40:60に設定したセルフロッキングセンターデフを備えるクワトロ4WDシステムを組み合わせた高性能モデル「SQ5」の2種類。
また、「Q5 2.0 TFSIクワトロ」をベースに250台限定モデルとして、スポーティなS line仕様の内外装とLEDヘッドランプ&テールランプ、20インチタイヤ&ホイール、ブラックのパーシャルレザーシートなどを組み合わせた「Q5ファーストエディション」を設定している。
予防安全技術も充実しており、歩行者検知機能付き自動ブレーキ「アウディプレセンスシティ」を全車標準装備。また、トラフィックジャムアシスト(渋滞支援)機能付きアダプティブクルーズコントロール、車線維持を補助する「アウディアクティブレーンアシスト」を、12月よりデリバリーされる車両に搭載予定としている。
価格は「Q5 2.0 TFSIクワトロ」が6,570,000円、「SQ5」が8,870,000円、限定車の「Q5ファーストエディション」が7,040,000円。
9月20日にアウディみなとみらい(神奈川県横浜市)で行われた「The New Audi Q5記者発表会」には、アウディジャパンの斎藤徹社長に加え、女優のすみれさんがゲストとしてトークショーに登壇。すみれさんはアウディについて「小さな頃から日本でも世界でも憧れるハイブランドのクルマで、シックでクラシックでタイムレスな格好良い、大人っぽいブランドだとずっと思っている」と、その印象を語った。
その後齋藤社長が「すみれさんがQ5に乗ってドライブに行くとしたら、どんなパートナーと行きたいですか?」と質問すると、「Q5に合う男性はやはり、シックでクラシックでダンディで格好良い、オンとオフの切り替えができる、ビジネスにも成功している人ではないでしょうか」と答え、Q5が持つ万能なキャラクターと、それにマッチする男性像のレベルの高さを伺わせた。
また、発表会の会場には、附属のエアポンプで空気を入れて広げる「キャンピングテント」(216,000円)も展示。「テント用コネクション」(43,200円)でQ5のバックドアに接続すればテントの中で車内の荷物を出し入れできるなど、純正アクセサリーならではの使い勝手の良さをアピールしていた。