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アウディ、「Q5」をフルモデルチェンジして発売
アウディジャパンは2017年9月20日、ミドルサイズSUVの「Q5」をフルモデルチェンジした。同年10月2日に販売を開始する。
フルモデルチェンジで第2世代へ2008年にデビューし、8年間で約160万台のセールスを記録したというアウディの人気ミドルサイズSUVのQ5。日本には2009年に投入され、“Qシリーズ”の主力モデルとして重要な役割を果たしてきた。このQ5がフルモデルチェンジし、第2世代へと生まれ変わった。
先代と同様、新型Q5もまた、アウディのミドルサイズカーの「A4」「A5」の基本設計を受け継ぐSUVで、最新の縦置きエンジンプラットフォーム「MLB evo」を採用する。
エクステリアは旧型のイメージを残しながらも、Qシリーズらしさを強めている。例えば、アウディのシンボルであるシングルフレームグリルは斜め上の部分をヘッドライトに結び付けるデザインとして力強さを強調。テールゲートがサイドまで回り込むデザインもQシリーズの特徴だ。一方、シャープなデザインのヘッドライトやフロントフェンダーに回り込むクラムシェル型のボンネットなどにはA4/A5との共通性がうかがえる。
ボディーサイズは全長×全幅×全高=4680×1900×1665mmと、旧型よりも全長が20mm、全高が5mm拡大しているものの、高張力鋼板やアルミニウムを組み合わせた複合構造を採用することにより約60kgの軽量化を図っている。
インテリアは、A4/A5同様、水平基調のダッシュボード、そして運転席と助手席を取り囲むようなデザインにより、幅広く開放的な雰囲気を生み出している。地図表示も可能なフルデジタルメーターの「アウディバーチャルコックピット」はオプションで選択可能だ。3分割式のリアシートは前後スライドとリクライニングに対応する。ラゲッジスペースの容量は旧型よりも10リッター増え、リアシートを使用した状態で550リッターを確保。リアシートを完全に折りたためば1550リッターまで拡大することも可能だ。また、オートマチックテールゲートは標準装備となる。
パワートレインは、最高出力252ps(185kW)/最大トルク370Nm(37.8kgm)の2リッター直列4気筒直噴ターボエンジン(2.0 TFSI)に、デュアルクラッチトランミッションの7段Sトロニックが組み合わされる。駆動方式は4WDだが、このQ5には通常のA4/A5とは異なり、アウディが“ultraテクノロジー”と呼ぶ新タイプの「クワトロ」を採用。電子制御油圧多板クラッチにより前後のトルク配分を最適に調整するとともに、システムが4WD走行を不要と判断するとプロペラシャフトおよびリアのドライブシャフトを切り離して前輪駆動とすることで、燃費向上を図る。
サスペンションは、前後ともに5リンクタイプを採用。Q5として初めてエアサスペンションを設定したのも、新型の見どころのひとつだ。
Q5のスポーツモデルである「SQ5」には、「S4」「S5」に搭載される3リッターV6直噴ターボエンジン(3.0 TFSI)を採用。最高出力354ps(260kW)/最大トルク500Nm(51.0kgm)を8段オートマチックと機械式センターデフ(セルフロッキングセンターデフ)を持つクワトロにより路面に伝える。サスペンションは、可変ダンピング式のスポーツサスペンションが装着される。
装備では、A4/A5同様、「Audi connect/Audi connect Navigator」と呼ばれるテレマティクス機能を備えるMMIナビゲーションを採用。「Audi SOSコール」や「Audiオンラインロードサイドアシスタンス」などの機能を備える「セーフティー&サービス」にも対応する。自動ブレーキやアダプティブクルーズコントロールといった運転支援システムも充実している。なお、渋滞追従機能の「トラフィックジャムアシスト」は2017年12月から導入される。フロントカメラにより対向車や先行車を捉えて瞬時に配光を変える自動ハイビームの「マトリクスLEDヘッドライト」はSQ5に標準、Q5にオプション設定される。
新型Q5シリーズのラインナップと価格は次のとおり。
Q5 2.0 TFSIクワトロ:657万円
SQ5:887万円
さらに、新型Q5のデビューを記念し、Q5 2.0 TFSIクワトロをベースに、「S line」と呼ばれるスポーティーな内外装やパーシャルレザーシート、LEDヘッドライト、エアサスペンション、バーチャルコックピット、各種運転支援システムを標準装着した「Q5ファーストエディション」が250台限定で10月2日に発売される。価格は、ソリッドカラー仕様が704万円、メタリックカラー仕様が713万円。