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「アウディA7スポーツバック」がフルモデルチェンジ
アウディ ジャパンは2018年9月5日、フルモデルチェンジしたラグジュアリー4ドアクーペ「A7スポーツバック」を国内で発表した。同年9月6日に販売を開始する。
2018年9月1日付けで就任したばかりの、アウディ ジャパンのフィリップ・ノアック新社長は、商品の概要を説明するとともに、就任のあいさつも述べた。
アウディには4ドアクーペスタイルのモデルとして「A5スポーツバック」とA7スポーツバックが存在する。いずれも、クーペの美しさとセダンのプレステージ性、そしてステーションワゴンに匹敵する機能性を兼ね備えるのが人気の秘密である。その上位モデルであるA7スポーツバックが、デビューから7年を経て、2代目に生まれ変わった。
新型A7スポーツバックは、4枚のサッシュレスドアと大型のテールゲートを備えるスタイルを先代から受け継ぐ一方、2014年発表のコンセプトカー「Audi prologue」のアプローチを採用することでデザインを一新。張りのある大きな面とシャープなエッジでエクステリアを表現するとともに、新型「A8」よりも低く幅広いシングルフレームグリルや長く伸びたボンネットなどにより、スポーティーさを強めている。一方、左右のテールライトを結ぶライトストリップが印象的なリアデザインをつくり上げる。テールゲート後端には120km/hで自動的に立ち上がる電動格納式スポイラーが設置される。
新型A7スポーツバックのボディーサイズは、全長×全幅×全高=4970×1910×1415mm。先代に比べて、それぞれ-20mm、±0mm、-5mmとわずかながらサイズダウンが図られた。反面、ホイールベースは+10mmの2925mmとなっている。
インテリアは、新型A8同様、水平基調のクリーンなデザインが特徴。スイッチ類を大幅に減らし、上下2つのタッチパネルによってシンプルなデザインと直感的な操作を可能とする「MMIタッチレスポンス」や、フルデジタルメーターの「アウディバーチャルコックピット」を標準装着することで、先進性を感じさせるコックピットをつくり上げている。リアには3人分のシートを用意し、5名乗車を可能とした。
パワートレインは、最高出力340ps、最大トルク500Nmの3リッターV6直噴ターボにデュアルクラッチ式トランスミッションの7段Sトロニックを組み合わせたもの。駆動方式はフルタイム4WDのクワトロで、フロントアクスルを常時駆動する一方、リアアクスルには油圧多板クラッチの「AWDクラッチ」により必要な駆動力を伝える。走行状況によってはAWDクラッチを開放してFF状態とすることで、燃費向上を図る。
また、新型A8同様、このA7スポーツバックにもリチウムイオンバッテリーを用いた48V電源システムと、ベルト駆動式オルタネータースターター(BAS)を用いたマイルドハイブリッドドライブシステム(MHEV)を搭載し、高効率化を図っている。
サスペンションは前後とも5リンク式を採用。スポーツサスペンションや電子制御可変ダンパーのダンピングコントロールサスペンションも用意される。また、オプションとして4輪操舵の「AWS(ダイナミックオールホイールステアリング)」も設定される。
運転支援システムでは、新型A8で初採用されたレーザースキャナーをこのA7スポーツバックにも搭載し、ミリ波レーダーや超音波センサー、カメラなど、最大23個のセンサーを組み合わせることで、衝突被害軽減ブレーキやアダプティブドライビングアシストなどの高精度化を実現している。
ラインナップと価格は、「A7スポーツバック55 TFSIクワトロ デビューパッケージ」が988万円、「A7スポーツバック55 TFSI クワトロSライン」が1066万円。
また、新型導入を記念して、レザーインテリアやBang & Olufsenサウンドシステム、ダイナミックオールホイールステアリング、ダンピングコントロールサスペンションなどを標準装着した限定車が2モデル、計250台が販売される。価格は、「A7スポーツバック55 TFSIクワトロ ファーストエディション」が1058万円、「A7スポーツバック55 TFSIクワトロSライン ファーストエディション」が1161万円である。