プレゼンテーション「Audi A6 Press Conference」

アウディ ジャパン 株式会社 / 技術

Audi A6 Press Conference

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日本経済新聞

アウディが「A6」に新型車、8年ぶりの大幅改良

独アウディの日本法人、アウディジャパン(東京・品川)は12日、高級車「A6」シリーズの新型車を20日に発売すると発表した。約8年ぶりの大幅なモデルチェンジで、燃費や安全性向上だけでなく自動運転や運転手の癖を識別するといった機能も搭載。先端技術で消費者にアピールする。

「アウディA6セダン」を披露するアウディジャパンのフィリップ・ノアック社長(東京都中央区の発表会)
セダンと多目的スポーツ車(SUV)を2車種ずつ用意した。価格はセダンが920万円から、SUVが955万円から。19年に国内で約1500台の販売を見込む。

走行・減速時にリチウムイオン電池に蓄電する「マイルドハイブリッド」駆動で、走行距離100キロメートルあたりで最大700ミリリットルの燃料削減効果を生み出すという。排気量3リットルのV型6気筒エンジンを搭載した。停止状態から5.1秒で時速100キロメートルに達する加速性能も両立した。

都内で開いた発表会でアウディジャパンのフィリップ・ノアック社長は「製品構成を見直す」と述べ、19年に予定している相次ぐ新型車投入に期待を示した。電気自動車(EV)「e-tron」を全世界で発売するほかSUVの「Q8」に新型を導入予定で、19年は毎月新モデルを投入する計画だという。

新型のA6にはセンサーを22個取り付けた。車両前方の両側に新たにつけた中距離レーダーは75メートル先まで他の車両を検知。見通しの悪い交差点で横切る車などを検知する。渋滞や高速での自動運転も可能という。独自の四輪操舵(そうだ、4WS)システムを採用し、時速60キロメートルで低速、高速モードが切り替わる。

この切り替えは走りやすさを意識した機能で、市街地を想定した低速モードでは後輪が前輪と逆方向に最大5度回転。内輪差を少なくして曲がりやすくする。高速では前輪と同じ方向に最大1.5度角度を変え、なめらかに車線変更できるように工夫した。

車内のタッチスクリーン「MMIタッチレスポンス」には最大7人まで運転手を登録でき、各者の個性を車が学習してディスプレーの表示内容、アクセルやブレーキのかかり具合を変える。

アウディジャパンの18年の販売台数は前年比6.6%減の2万6473台で、4年連続で減少している。18年にはセダン「A8」や「A7」の新モデルも投入、相次ぐ基幹車種の刷新で19年は2万8000台の販売を目指している。