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いよいよ日本に上陸したアウディQ8のモチーフは“あの”クルマだった!
クーペスタイルのフルサイズSUV「Audi Q8」がついに日本に上陸した。発表は本日2019年7月3日で、販売開始は9月3日となる。4ドアクーペを思わせる流麗なクロスオーバー・スタイルは昨今のトレンドでもあるが、そこはやはりアウディ。Q8のデザインには、彼らならではのこだわりがあったという。今回のローンチに合わせて来日したエクステリアデザインのリーダー、フランク・ランバーティ氏が明らかにした。
2025年にはアウディの2台に1台がQシリーズ!?
現在、グローバルの販売台数の3台に1台をQシリーズ、すなわちSUVが占めているアウディ。アウディ ジャパンのフィリップ・ノアック社長によれば、2025年には2台に1台がSUVになると予測しているという。
となれば、当然ながらSUVのラインナップを強化するとは当然で、今回デビューしたQ8も、フルサイズSUVながらクーペ風スタイルという、いわばラインナップの隙間を埋めるような商品だ。
とはいえ、これを「ニッチ」のひと言では片付けられないほど、世界のハイエンドSUV市場は活況を呈している。
すでにハイエンドクラスのクーペ風SUVはライバル勢からも多くリリースされており、むしろアウディはこのカテゴリーでは後発と言えなくもない。
そんな見方を、Q8のエクステリアデザインを手がけたフランク・ランバーティ氏は否定しない。
「ですから、ライバルと同じことをやってもしかたがありません。ベースモデルがあって、リヤハッチをクーペ風に寝かせるだけ、ということはやりたくありませんでした。Q8は、まったく新しいクルマとしてデザインしました」
「アウディならではの先進性に、ヘリテイジを加えて、そのアイデンティティを確固たるものにする。そのうってつけのお手本がありました。みなさんご存じの、スポーツクワトロです」
1980年代にグループBのホモロゲーション取得のために200台だけ生産されたスポーツクワトロ。
「Q8には、現代のアウディのAWDモデルの始祖とも言えるスポーツクワトロのモチーフが随所に投影されています」
「まず、なんといってもブリスターフェンダーです。豊かでありながらシャープでもあるこのシェイプは、スポーツクワトロにおおいにインスパイアされたものです」
「そしてフロントマスクの輪郭やCピラーのシェイプにも、スポーツクワトロの面影が見て取れます」
「そこへ、圧倒的な存在感を放つオクタゴン(八角形)のシングルフレームグリルや、SUVでは珍しいサッシュレスのドアなどによって現代らしさも加味しています」
「なお、このオクタゴン・シングルフレームグリルは、今後アウディのQシリーズに何らかの形で継承されていきます」
かようにデザインにかなりの力を注いで開発されたQ8だが、販売開始を前にしてすでに多くの予約注文が入っている模様だ。
エンジンは3.0LのV型6気筒ターボで、8速ATと組み合わされる。ハンドルはすべて右のみの設定だ。グレード構成と価格は下記の通りだ。
●Q8 55 TFSI quattro
992万円(消費税8%)/1010万円(消費税10%)
●Q8 55 TFSI quattro debut package S line
1102万円(消費税8%)/1122万円(消費税10%)
●Q8 55 TFSI quattro debut package luxury
1102万円(消費税8%)/1122万円(消費税10%)