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新型インプレッサは大きくなっても最小回転半径と左右ミラー間距離は現行同等
新型スバル・インプレッサのプレビューイベントでは、プロジェクトゼネラルマネージャーの阿部一博氏をはじめ、7人の開発陣が登壇し、開発秘話を明かしてくれました。
新型インプレッサ(プロトタイプ)は、5ドアのSPORTが全長4460×全幅1775×1480mm、4ドアセダンのG4が全長4625×全幅1775×全高1455mm。ホイールベースが2670mm。
現行型はSPORTが全長4420×全幅1740×全高1465、G4が全長4585×全幅1740×全高1465mmで、ホイールベースは2645mm。SPORT、G4ともに全長は40mm長くなり、全幅も35mm拡幅しています。
なお、全高はSPORTが15mm高く、G4は10mm低くなっています。ホイールベースは25mm延長ですから前後オーバーハングが長くなっていることが分かります。
全長と全幅、ホイールベースの拡大となると、居住性や積載性の向上、乗り心地の改善が期待されますが、新型インプレッサのデザインテーマである「DYNAMIC×SOLID」を具現化するため、エモーショナルなデザイン実現のために取られたサイズアップだそう。
とくに全幅の拡大は、新型インプレッサのデザインに効いているとのこと。
ボディサイズが大きくなると、取り回しや駐車などで悪影響が出てきますし、旋回性能を考えても歓迎ばかりはできません。また、駐車への影響については、現行インプレッサで狭い場所で何とか駐車し、ドアを開けているようなケースではさらに厳しくなるでしょう。
しかし、新型インプレッサは取り回しの指標となる最小回転半径、左右ミラー間の距離(ミラートゥミラー)が現行と同等になるように工夫を凝らしたそうです。
ミラートゥミラーに関しては、視界を左右する「サイドミラーの鏡のサイズや画角を変えずに」という条件付き。場所を微妙に近づけてみたり(ドア側に近づけると風切り音が大きくなる)形を工夫したり、サイドターンランプの形を1mm単位で縮めたりして、モデルを見ながら詰めていったそうです。
また最小回転半径は、ホイールベースを25mm延ばしながらも現行からのキープを目指し(現行は5.3m)、設計をイチからやり直して達成。
左右ミラー間距離、最小回転半径という数値面では現行インプレッサと同等という新型インプレッサ。サイズ拡大が実際にどれだけ取り回し時の実感として異なるか分かりませんが、開発陣の苦労が数値では結実しているそうです。