プレゼンテーション「新型レヴォーグ(東京モーターショー2019)」

株式会社SUBARU / 技術

新型レヴォーグ(東京モーターショー2019)

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新型レヴォーグ 新エンジン搭載で来年発売!! スバルが貫く「安心と愉しさ」新世代へ!!!【東京モーターショー2019】

進化したアイサイトと新エンジンは新型レヴォーグから!

 2019年10月23日、スバルは「東京モーターショー2019」にて、新型レヴォーグ プロトタイプを世界初公開。「レガシィ」が海外向けに大型化したことを受けて、日本に根差したワゴンとして登場したレヴォーグは、新型で通算2代目へフルモデルチェンジ。

 新しいアイサイトとエンジンを初搭載する新型レヴォーグは、スバルの新世代モデルとしてだけでなく、同社が掲げる「安心と愉しさ」の新しい方向性を示すモデルともなりそうだ。

新型レヴォーグは新開発エンジンをスバル初搭載!

2020年日本発売予定の新型レヴォーグ プロトタイプ
 “日本のためのスバル”が、ついに第二世代へモデルチェンジ。
 レガシィが代替わりを経て大型化し、それに伴って「日本市場向け車種」としてレヴォーグが世界初公開されたのが、ちょうど6年前、2013年の東京モーターショーだった。
 その後、2014年に現行型レヴォーグが発売されてから約5年の時を経て、新型レヴォーグがアンベールされた。
 これまでティザー写真のみが公開されていた新型レヴォーグ。初披露された実車は、現行型を踏襲したデザインながら、随所でエッジの効いたスバルらしい、シャープさとスポーティさを纏ったデザインへと一新された。

 そして、中身のトピックは新しいエンジンとアイサイト搭載。

 新型レヴォーグは、新開発の1.8L水平対向ターボエンジンを搭載(従来型は1.6Lと2.0Lのターボエンジン)。このエンジンは、新型レヴォーグへの搭載がスバル車初となる。

 なぜ、従来エンジンの“中間”ともいえる1.8Lのエンジンを新開発したのか?

 これについて、新型レヴォーグの開発に携わるプロジェクトゼネラルマネージャーの五島賢氏は、「パワーというよりはトルク。高速道路を含めた実用域での加速性能と環境性能を両立するための最適解(がこのエンジン)です」とコメント。

 スバルらしさの柱、「愉しさ」を司るエンジンだけに、動力性能と環境性能のバランスを考えた末にたどり着いたのが、「1.8L」という従来型エンジンの“中間”にあたる排気量の秘密、と言い替えることができるだろう。

 それだけに、「エンジン自体も物凄くコンパクトになっている」といい、従来の1.6Lと大差ない大きさを実現しているという。

新しいアイサイトも引っさげ、2020年後半に日本発売!

プレスカンファレンスで新型レヴォーグプロトタイプを公開した中村知美・代表取締役社長

 そして、もうひとつのトピックがアイサイトの進化。

「(従来のアイサイトと比較して)作動範囲が広くなっていることが最大のポイント」と五島氏が言うように、新型レヴォーグでは、【1】広角化した新開発ステレオカメラと【2】前後合わせて4つのレーダー(従来は後ろに2つのみ)による360°センシング機能を新たに搭載。

 これによって、「見通しの悪い交差点での出会い頭」といったシーンで、自動ブレーキの作動範囲拡大を実現しているという。

 さらに、GPSと準天頂衛星「みちびき」によって正確な自車位置を特定することで、高速道路における“カーブ前減速”やハンズオフ(=いわゆる手放し運転)走行支援も実現しているという。

 このほか詳細のスペックや価格については未公表ながら、新型レヴォーグは現行型より若干拡大されたボディサイズでのデビューが濃厚。

 日本発売は2020年後半とアナウンスされている。

最後の「EJ20」出展で新旧スバル揃い踏み

2019年12で生産終了となる現行型WRX STIの限定車「EJ20 Final Edition」
 その他、出展車でのトピックは、「WRX STI EJ20ファイナルエディション」の出展。

 既報のとおり、1989年発売の初代レガシィ以来、ブラッシュアップを重ねてきたEJ20型エンジンを搭載するモデルは、同車が最後。

 30年に渡り進化してきた最終仕様として、最高出力308ps、最大トルク43.0kgmを発揮し、回転系パーツの重量公差、回転バランス公差を低減した「バランスドエンジン」を搭載するほか、往年のWRCマシンを思わせるゴールド塗装のアルミホイールなどを装備。

 WRX STI EJ20ファイナルエディションは555台の限定販売で、明日10月24日から11月10日まで予約を受け付け、応募多数の場合は抽選により商談の機会が設定される。

 名エンジンの最終モデルと新開発エンジンを初搭載するモデルが同時に存在するブース展開は、まさにスバルの「これまでとこれから」を象徴している。

 スバルのアイデンティティでもある新開発の水平対向エンジン、そして新しいアイサイトは、新型レヴォーグを皮切りに主力車種へと順次搭載されてゆくだろう。

 ブレずに、独自の路線を貫くスバルの新しい「安心と愉しさ」。そのヒントが、東京モーターショーのブースに詰まっている。