プレゼンテーション「NEW MINI CROSSOVER PHEV デビュー」

ビー・エム・ダブリュー株式会社 / 技術

NEW MINI CROSSOVER PHEV デビュー

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MINIクロスオーバーのPHV、日本上陸|MINI

MINI Cooper S E Crossover ALL4|ミニ クーパーS E クロスオーバー ALL4

MINIクロスオーバーのPHV、日本上陸

本年3月に導入が開始された、新型MINIクロスオーバーをベースにした、MINI初のプラグインハイブリッド「MINI クーパーS E クロスオーバー ALL4」が登場した。価格は479万円だ。

エンジンは前輪、モーターは後輪を駆動するALL 4

MINIブランドとして初のプラグインハイブリッドとなる「MINI クーパーS E クロスオーバー ALL4」。注目はもちろんパワートレインだ。搭載されるエンジンは最高出力136ps、最大トルク 220Nmを発生する3気筒1.5リッターガソリンターボ。そこに、最大出力88ps、最大トルク165Nmの電気モーターが組み合わされ、総合出力は224psにおよぶ。6段ATとの組み合わせで、ガソリンエンジンは前輪を、電気モーターは後輪を駆動する四輪駆動モデルである。

電気モーターのみの最長距離は約42.4kmで、後部座席の下に、電気モーターを駆動する電池容量 7.6kWhのリチウムイオンバッテリーを収納。200V電源にて空の状態から約3時間で満充電が可能となる。EV走行での最高速度は125km/hだ。

黄色がPHEVのポイント

エクステリアやインテリアは新型「MINI クロスオーバー」から大きく変わるところはないが、各所に“黄色”をあしらうことでこのクルマがプラグインハイブリッドモデルであることを主張する。

まず、左フロントフェンダーにある充電ポートカバーにコンセントの形をあしらったイエローのエンブレムや、右フロントフェンダー、リアのテールゲートにも同様のエンブレムが配される。フロントグリルとテールゲートにイエローのSマーク、ドアを開けたサイドシルのSマークも黄色だ。また、センターパネル下方にある“スタート&ストップ”トグルスイッチも黄色に配色される。

その左にあるeドライブトグルは、ドライバーの好みに応じて電動モードを切り替えるもの。例えば、積極的にモーターを使いたい、あるいは、現在の充電量をキープしたいなどをこのスイッチで選択できる。

ビー・エム・ダブリュー MINIディビジョンプロダクト・マーケティングの生野逸臣氏は、「この黄色はMINIの電動化テクノロジーを搭載したクルマであるということを象徴しています」とコメント。「いたるところに黄色をあしらうことにより、ドライバーはもちろん、同乗者や周りにいる人たちに、このクルマが特別な存在であることを表現しているのです」と述べた。

MINI Cooper S E Crossover ALL4|ミニ クーパーS E クロスオーバー ALL4

MINIクロスオーバーのPHV、日本上陸 (2

PHEVのメリットは4つ

プラグインハイブリッドモデルについて、「技術に明るい人のためだけのクルマではありません」と生野氏。「プラグインハイブリッドに乗ることで、いくつかのメリットをお客様に提供します」という。

ひとつは電気モーターの特性を生かしたストレスのない走り出しだ。停止時からのスタートでは、その特性から力強いトルクを発生するため、「一瞬出遅れてもすぐに追いつけるので、運転中の心のゆとりが生まれます」。

次に、モーターでの走行時にはエンジンがストップしているので、静粛性が高いことが挙げられる。「これによりクルマの中での会話がしやすくなったり、オーディオも楽しむことができるでしょう」と生野さん。

3番目は落ち着いた走りだ。プラグインハイブリッドは構造上重たいバッテリーをクルマの低い位置に積んでいるので、低重心となりク、クルマの動きがより落ち着いたものとなる。生野さんは、「これは今までのMINIモデルではない新しい感覚です」と述べる。

最後は高い経済性だ。プラグインハイブリッドモデルは取得税や重量税が免税となり、クリーンエネルギー自動車の補助金も受け取ることができるため、経済的にもベネフィットがあるのだ。

さらに、ユーザー層を広げるために、公共充電サービス「チャージナウ」を12ヵ月間無料で提供される。これは、「マンションなどで充電設備を設けることができない方たちも多いことを踏まえたものです」と生野さん。このチャージナウは、サービスパートナーである日本充電サービスの充電ネットワークを使うことができるので、出かけた先のショッピングモールや、充電設備のある駐車場に止めた時などに充電することが可能になる。

ベースモデルとなるMINI クロスオーバーは今年の3月に日本に導入された。その結果、生野さんは、「今までのMINIには少なかったプレミアム志向のお客様を多く獲得することに成功していますので、このプラグインハイブリッドモデルでさらに新しいお客様を迎え、よりMINIをエンジョイできる層を広げていきたいと考えています」と意気込みを語った。