プレゼンテーション「BMW X2 発表会」

ビー・エム・ダブリュー株式会社 / 技術

BMW X2 発表会

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BMW、全高1535mmで機械式駐車場に対応する新型SAC「X2」発表会

ビー・エム・ダブリューは4月16日、新型SAC(スポーツ・アクティビティ・クーペ)「X2(エックス・ツー)」の受注を開始。同日に都内で記者発表会を開催した。

 BMWが“Xモデル”と呼ぶクロスオーバーモデルに新たにラインアップされたX2は、1月のデトロイトモーターショー 2018で世界初公開。日本導入モデルでは直列3気筒DOHC 1.5リッターターボ+7速DCTの2WD(FF)、直列4気筒DOHC 2.0リッターターボ+8速ATの4WDの2種類のパワートレーンを展開。全車右ハンドル仕様で、価格は436万円~515万円。このほかX2のグレード情報などの詳細は、関連記事「BMW、新型スポーツ・アクティビティ・クーペ『X2』」を参照していただきたい。

「2020年に披露する『iX3』は純粋なEV」とクロンシュナーブル社長

 発表会では最初に、ビー・エム・ダブリュー 代表取締役社長のペーター・クロンシュナーブル氏が登壇。

 新しく発表したX2を「2018年のメインモデル」と表現するクロンシュナーブル氏は、BMWグループが2017年の年初から2018年末までにグローバルで40種類のニューモデル、フルモデルチェンジ車両をデビューさせる計画であることを紹介。さらにこのモデル攻勢が「Xモデルの攻勢」であると語り、「1999年に『BMW X5』が発売されて以来、これまでに全世界で540万台以上のXモデルを販売」「Xモデルは2010年の5500台/年から、2017年に1万1000台/年に販売台数が倍増」といった具体的な数値を使い、BMWのXモデルが好調であることを解説。

 この人気の理由についてクロンシュナーブル氏は、「BMW Xモデルは、初めて乗る人にとって“典型的なSUV”とは異なります。私たちはSUVではなくSAVと呼んでおり、Xモデルが提供する“駆けぬける歓び”によって、クルマがユーティリティビークルからアクティビティビークル、つまり楽しむためのクルマに変化するからです」とアピール。また、XモデルはBMWがイノベーションを側面を強調しており、日本で最初に発売されたBMWのディーゼルエンジン搭載車、ハイブリッドカー、PHEV(プラグインハイブリッドカー)が全てXモデルだったと述べ、さらに2020年に披露する「iX3」もBMWのコアラインアップ初の純粋なEV(電気自動車)になると明かした。

 新登場したX2については、「Xモデルファミリーの最も新しいパイオニア」と紹介し、このクルマがターゲットとするユーザー同様、X2は若く、クリエイティブで活力にあふれ、イノベーティブであるとクロンシュナーブル氏は説明。「他の真似をしない、自分の道は自分で切り開くスタイルで、私たちはこれを『Rebell(レヴェル)』、反抗的な精神を持つものと呼んでいます。X2は30代の成功したシングル、カップル、あるいは気持ちの若い人を魅了するでしょう。このクルマのオーナーは、自分で自分の道を決めるアクティブな都会生活者です。クルマの走りもライフスタイルも楽しみたいけど、機能や利便性も求める。BMW X2は、成功しているミレニアル世代にとってパーフェクトなSACなのです」とターゲットユーザーについて解説した。

 また、クロンシュナーブル氏はX2が「ひと目見ただけでこれが今までのBMW車とは違う」と分かる異彩を放つスタイルが与えられ、「人目を引くフロントマスク」「幅広い安定したスタンス」といったXファミリー共通のモチーフを持ちつつ、「BMWを象徴するキドニーグリルが裾広がりの形状になっていること」「BMW『2000 CS』『3.0 CSL』といったレジェンドモデルと同じように、Cピラーにブランドロゴを装着していること」といったX2独自のデザインキューも設定されており、エクステリアデザインではクーペのプロポーションとXモデルの力強さを組み合わせたものになっていると説明した。

 クロンシュナーブル氏は外見が単に魅力的であるということに止まらず、X2は実用性のためにディメンションが設計されていると述べ、BMWの「X1」よりも短く低いボディながら車内は広々としており、このパッケージングによって機械式駐車場の使用にも対応。都市交通のシーンで使いやすいサイズになっていると語った。

 さらにクロンシュナーブル氏は「ミレニアル世代に選ばれるクルマは高いレベルのコネクティビティを備えなければならない」と述べ、X2のナビゲーションとエンタテインメントシステムはスマートフォンやタブレットと同じように扱えるよう設計されており、必要なデータが分かりやすくすぐ手に入るようになっているとアピール。コネクテッドサービスによってスマホとクルマがデジタル接続され、個人に合わせた車内サービス、日常的なルーティーン、決まり事にしっかりと対応できるとした。

 最後にクロンシュナーブル氏は、X2の商品コンセプトが「UNFOLLOW(アンフォロー)」であると紹介し、この内容を解説するため、同日にBMWの「ブランド・フレンド」として起用したタレントの香取慎吾さんをゲストとしてこの場に招いたことを紹介した。

「香取さんはX2の姿勢や哲学を象徴する存在」

 香取さんが登壇した後、クロンシュナーブル氏は香取さんとBMW ブランド・フレンドとして契約した理由について「香取さんはタレント活動だけではなく、アーティスト、クリエイターとして、既存の枠にとらわれることなくさまざまな挑戦を続けています。その姿勢や取り組みが、X2のUNFOLLOWのコンセプトに合致したと考えました。このUNFOLLOWは、常識にとらわれることなく、自分の道を切り開いていくというコンセプトです。これは新しいデザインを挑戦的に採り入れたことでX2で表現されています。今、自動車業界は激しい変革の時代を迎えています。BMW自身もその中で、新しい局面で新しいことに挑戦しています。香取さんはX2の姿勢や哲学を象徴する存在としてふさわしいと考え、ブランド・フレンドに就任していただきました」と説明した。

 これを受けて香取さんは、「嬉しかったんですけど、最初は“ドッキリ”かと思いましたね」と返答。今回のブランド・フレンド就任に向け、先だってクロンシュナーブル氏と2人でランチを共にしたというエピソードを明かし、その場でも“ドッキリ”のカメラがどこかにあるんじゃないかと心配になったとしつつ、「(クロンシュナーブル氏から)『これからいっしょに仕事をする人のことを知らずに、自分は仕事ができない。だから君のことを知りたい』と言われ、BMWのことについてもたくさん教えていただいて、本当にすてきな方でした。また、そんな風に仕事を始めさせていただくこともあまりないので幸せな瞬間でした。新しいことをいろいろと始めている自分ですが、そんな僕の地図がBMWと共に広がっていったらいいなと思っています」とコメントした。

 トークセッションで香取さんは、クルマとの関わり合いについて「クルマに乗るというのは仕事での移動だけじゃなく、自分の時間を持ちたいと思ったときにクルマに乗ってリフレッシュできたり、クルマの中は特別な自分の空間だという気がします。その中で行き先を決めてそこに向かうという楽しみだけじゃなく、自分でそんな時間を作って行き先も分からないまま突き進むのも好きですね。あと、東京が好きなので、1回離れた後に帰ってくるときに景色を見て『東京に帰ってきたな』と感じることも好きです」と語った。

 また、ブランド・フレンド就任を受けて制作されているというX2のスペシャル・コンセプト・ムービーについて香取さんは「制作は先日始まって、もうやりたい放題ですよ。すごい世界観の中で、その制作でX2にも乗らせていただきましたが、僕は体が大きい方なんですが、車内は広いし早くX2でドライブに行きたいと思いました。ムービーも早く皆さんにお届けしたいと思っていて、かっこよくて、X2のムービーではあるのですが、僕の今の思いがとてもリンクしていて、いいコラボレーションになっていると思います」とアピールした。