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ついにFF化! 新型BMW・1シリーズは革新デバイスてんこ盛りで登場
●新型1シリーズは「MY FIRST BMW」を掲げ、BMWのエントリーを担う
2019年8月29日、BMW 1シリーズの日本仕様が発表されました。2004年発表の初代から数えて3代目のモデルとなります。グローバルでの販売台数は累計で250万台というヒット作であり、そのうち日本ではこれまで10万台を売っています。
エンジニアリング的なトピックはというと、この3代目をもって前輪駆動化されたこと。
マーケティング本部長をつとめるミカエラ・キニガーさんは「新機構のタイヤスリップコントロール「ARB」により、後輪駆動と同等の「駆け抜ける歓び」をもたらせてくれる」とコメント。
このフルモデルチェンジを機に、新1シリーズがBMWブランドへ新しいお客様をエントリーする重要な役割を務めることをあらためて明確にしたそうです。そのため「MY FIRST BMW」というスローガンが掲げられました。
同じくエントリーモデルのX2のローンチの際には香取慎吾さんがアンバサダーを務めていましたが、新しい層に振り向いてもらうため、何か新しいプロモーション展開があるかもしれませんね。
また、女性オーナーにも積極的にアピールしていきたい意向で、ファッションとショッピングの祭典「VOGUE FASHION’S NIGHT OUT」を応援するなど、お客様と1シリーズの接点を増やしていきたいとのこと。
スリーサイズは先代比わずかにサイズアップされました。ホイールベースは20mm短縮されています。ラゲッジスペースが20L増加したのはFF化の恩恵ですね。ボンネットをアルミ化するなどして先代比30kgほど軽量化しているそうです。
スタイリングは、幾何学模様のメッシュデザインとなった新意匠のキドニーグリルを採用しています。リヤコンビランプは横長になり、常時点灯も可能になりました。オプションで大型パノラマサンルーフも用意されています。
インテリアはドライバーオリエンテッドというBMW流の思想を貫きながら、オプションで10.25インチの大型ディスプレイをふたつ選択でき、ヘッドアップディスプレイ、メーターパネルも液晶化された最新モードです。
インテリジェント面でも最新版がインストールされています。レーンチェンジ・ウォーニング、クロス・トラフィック・ウォーニングなど先進支援機構に加えて、パーキング・アシストには、8シリーズや3シリーズでおなじみ「リバース・アシスト」も備わっています。
これは、時速35km/hで走っていた場合、その軌跡をクルマが自動で50m分記憶していて、バックする際はステアリング操作をアシストしてくれるという、狭い道でバックする機会の多い日本の道で活かせるギミックです。さらに、M135i xDriveにはブレーキ機能付きアクティブクルーズコントロールが装備されています。
「OK! BMW」と呼びかけるだけでクルマとコミュニケーションできるインテリジェント・パーソナル・アシストは、ナビゲーション・パッケージ装着車に用意されています。エアコン操作、選曲、航続距離の確認、インテリアのイルミネーション色の変更などあらゆる操作を音声コマンドで可能にしています。
キニガーさんによれば、多少のなまりがあっても認識してくれるそうです。ニックネームを設定することもできるので、愛車との距離がいっそう密接になりそうです。
横置きされるエンジンは、118i系に搭載される1.5L直3と、トップグレードM135i xDriveにのみ搭載される2L直4のふたつ。発表会場には、M135i xDriveが展示されていました。
エントリー価格は先代よりもわずかに上がって334万円からとなっています。全ラインナップの消費税(8%)込み価格は以下の通りです。
118i 334万円
118i Play 375万円
118i M Sport 413万円
M135i xDrive 630万円
多様な買い方に対応すべく、注文から決済まで可能なプレオーダーサイトも設けられています。予約金は15万円となっています。
購入に関しては、維持のしやすさを訴求するメンテナンス込みのプラン「サービス・インクルーシブ・プラス」も用意されています。
実車は、JR東京駅八重洲口近くの「BMW GROUP TERRACE」に展示されています。DEAN&DELUCA CAFEも併設されているので、お茶しがてらのぞいてみてはいかがでしょうか。