プレゼンテーション「新型BMW M8グラン クーペ プレス発表会」

ビー・エム・ダブリュー株式会社 / 技術

新型BMW M8グラン クーペ プレス発表会

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BMW M8 グラン クーペ 日本上陸! 0-100km/h加速3.3秒を誇る高性能4ドア クーペ

リヤドアと後席を得た5人乗りハイスペック クーペ

ビー・エム・ダブリューは2020年1月28日、M8 グラン クーペ(エム エイト グラン クペ)を日本発売した。車両価格はM8 グラン クーペが2194万円、高性能仕様のM8 グラン クーペ コンペティションが2397万円で、デリバリー開始は2月上旬を予定している。

実用的なリヤシートとリヤドアを備えた5人乗りのM8 グラン クーペは実質BMW Mの旗艦車として君臨するモデル。伸びやかなクーペフォルムに当代随一のダイナミクス性能を備えた8シリーズのハイパフォーマンス仕様としては、すでに2ドアのM8 クーペ/M8 コンバーチブルが2019年夏に先んじて登場している。

実戦で鍛え上げたテクノロジーをフィードバック

全長5105mm、全幅1945mm、ホイールベース3025mmという堂々たるディメンションに、ノッチバックスタイルを組み合わせる。3m超のロングホイールベースながら独立したトランクルームを設けることで剛性をしっかり確保するとともに居住性を向上。同時に流麗なスタイリングも両立した。

量産仕様の発表よりも早く、2018年にはモータースポーツのフィールドへと送り込み実地で磨き上げてきた技術をフィードバックしたのも特徴。M8 GTEとしてル・マンやIMSAなどの過酷な耐久レースシーンに参戦して体幹を鍛え上げた。そのフィードバックが量産モデルに生かされているという。もちろんニュルブルクリンク 北コースをはじめとするレーストラックでも重点的なテストを敢行している。

全長5.1m超の4ドアが0-100km/h加速3.3秒

BMW M GmbHが開発を手がけた4.4リッターV型8気筒Mツインパワーターボを搭載し、最高出力441kW(600ps)、最大トルク750Nmを発揮。上級モデルのコンペティションは、最高出力460kW(625ps)にまでパワーアップされる。

このパワフルなV8ユニットに組み合わせるのが、BMW M GmbH製スポーツエキゾーストシステムとマニュアル操作を可能とするシフトパドル付き8速Mステップトロニック。この結果、0-100km/h加速はM8 グラン クーペが3.3秒、M8 グラン クーペ コンペティションが3.2秒という加速性能を実現した。

「FR寄り」の先進アクティブ4WDを搭載

シャシーはサーキット走行を想定し、サスペンションの取り付け剛性をはじめ、前後足まわりの剛性レベルを中心に大幅に強化している。M8 クーペと同様、M専用インテグレーテッド・ブレーキシステムも採用。ブレーキシステムをモジュール化したことで、システム総重量は2kgも軽量化。さらにコンフォートとスポーツという、ペダルフィールの異なるブレーキモードも用意した。

駆動方式は、M5で初採用されたリヤ駆動寄りの全輪駆動システム“M xDrive”を採用。アクティブMディファレンシャルにより、路面状況に合わせて駆動配分をアクティブに変更する。また、セットアップメニューではデフォルトのAWD設定から、よりリヤ駆動を重視したAWDスポーツモードまで選択可能。また、DSC(ダイナミック・スタビリティ・コントロール)を無効にすることでリヤ駆動のみで走行することもできる。

最新のBMWモデルとして高性能3眼カメラや高性能プロセッサー、レーダーなどを搭載し、「ハンズ オフ機能付き渋滞運転支援機能」や再発進機能付きACC、レーン チェンジ アシストといった先進運転支援機能を標準装備する。また、直近に前進したルートを最大50mまで記憶し、その軌道どおりに後退することができるリバース アシスト機能つきパーキング支援システムも搭載。

オーダーメイド プログラム専用のコンフィギュレーターも

報道関係者向けに行われた発表会に登場したM8 グラン クーペはBMWのオーダーメイド プログラム「INDIVIDUAL」による特別な内外装の仕立てで、「アメトリン」と呼ぶこっくりとした色合いの艶やかなボディカラーをまとう。内装もミルクのように滑らかな肌合いのレザー仕様だった。BMWはINDIVIDUALのレザーのために南ドイツに専用の牧場を所有する。標高の高い場所で育つため、蚊などの虫が少なく革表面に傷がつきづらいという。

BMWはINDIVIDUAL専用のコンフィギュレーター「BMW INDIVIDUAL MANUFAKTUR VISUALIZER(ビー・エム・ダブリュー インディビジュアル マヌファクトゥア ビジュアライザー)を2020年2月上旬に公式サイト上で開設予定。130色の外板色をはじめとした多彩な内外装の仕様を画面上で組み立てることができる。対象モデルはM8をはじめ、3シリーズ、5シリーズ、7シリーズ、8シリーズ、M4、M5、X5 M、X6 Mとなる。

5年連続でインポーター首位の業績を記録

発表会にはビー・エム・ダブリューのクリスチャン・ヴィードマン代表取締役社長が登壇。2019年の販売実績や2020年の目標などについてプレゼンテーションを行なった。

ビー・エム・ダブリューの2019年販売実績は、BMWモデルが4万6814台、MINIモデルが2万3813台、オートバイのモトラッドが5007台。5年連続でインポーターNo.1の座を射止めた。

2020年の展望としては、より日本市場に特化したマーケティングやコミュニケーションに取り組んでいくとし、国内専用のローカルエディションなどの特別仕様車も予定していると語った。

また、カスタマーサービスを強化するべく千葉県印西市に最大の物流施設「リージョナル ディストリビューション センター」を開設する。7万平方メートルにおよぶ広大な施設で、2020年第4四半期に竣工予定。中古車拠点も拡張する方針で、顧客満足度やブランドの認知度をさらに拡げていく。